内藤陽介 Yosuke NAITO
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 年賀状の切手
2016-01-04 Mon 10:19
 例年のことですが、“郵便学者”という看板を掲げて生活している関係から、僕は毎年、年賀状には干支にちなんだ切手を取り上げることにしています。もっとも、ただ単に干支の切手を持ってくるだけではつまらないので、①できるだけ他の人が使いそうにないモノ、②その年の仕事の予告編になりそうなモノ、③可能な限り、干支を取り上げた年賀切手は除く、という基準で選んでいます。きょう(4日)は仕事始めでオフィスで僕の年賀状をご覧になるという方もあると思いますので、今回の年賀状の切手について簡単にご説明いたします。(画像はクリックで拡大されます)

      ソ連・モスクワ動物園120年

 これは、1984年2月16日にソ連が発行した“モスクワ動物園120年”の記念切手のうち、マンドリルを描いた1枚です。

 元日のご挨拶でも少し触れましたが、今年は1956年の日ソ国交回復から60年という節目の年でもありますので、昨年11月に刊行した『アウシュヴィッツの手紙』の姉妹編として、秋にはシベリア抑留を題材とした本を作りたいと考えております。また、越年してしまった宿題としてのユダヤ本についても、ロシア・ソ連は重要な要素となることは確実なので、ソ連時代の切手の中から、最もインパクトのある猿ネタということで、この切手を持ってきました。

 さて、切手発行の名目となったモスクワ動物園は、1864年、帝国動物・植物環境順化ロシア協会として開園したロシア最古の動物園です。通りを挟んで旧園と新園(1927年開園)に分かれており、開園時には、ロシア国内に生息する動物のほか、皇帝アレクサンドル2世から寄贈されたインドゾウや皇族のコンスタンチン・ロマノフ公から寄贈されたサイなど、家畜134種類、野生動物と鳥類153種類、爬虫類7種類が飼育されていました。

 モスクワ動物園は、1941-45年の独ソ戦の最中でも休園せずに営業を続け、600万人以上の来場者を集めています。この間、園内に焼夷弾が落下した際には、職員が動物たちの側から離れず、自宅から持ち出した毛布などで割れた窓ガラスをふさいだり、脅える動物たちをなだめたりしたという英雄譚も伝えられています。

 なお、例によって、年賀状の投函は年末ぎりぎりになってしまいましたので、まだお手元に届いていない方もあるかと思います。(ちなみに、拙宅には、明らかに昨年の御用納め以前に投函されたと思しき、オフィスからの年賀状が昨日の夕方にも何通か届きました)

 早々に賀状をお送りいただきながら、僕の賀状がまだ届いていないという方々におかれましては、今しばらくお待ちいただきますよう、伏してお願い申し上げます。


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