内藤陽介 Yosuke NAITO
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 アホウドリの産卵・孵化に成功
2016-01-15 Fri 22:26
 環境省と山階鳥類研究所は、きょう(15日)、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアホウドリについて、人為的な繁殖計画を進めている小笠原諸島・聟島で、1組のつがいが初めて産卵・孵化に成功したと発表しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      アホウドリ

 これは、1975年1月16日に発行された自然保護シリーズの“アホウドリ”の切手です。切手の原画は、鳥類を中心とした動物画で知られる薮内正幸が制作しました。

 アホウドリはミズナギドリ目アホウドリ科に分類される大型の海鳥で、翼を広げると2-3mにもなります。翼の先が黒く、くちばしはピンク色。成鳥は頭から首にかけて黄色で胴体は白色です。名前は、助走なしには飛び立てず、地上では鈍重で捕獲しやすいことに由来していますが、地上で鈍重なのは海鳥の一般的な特性でアホウドリに限ったことではありません。

 明治以前、アホウドリは日本近海に多数生息していましたが、明治以降、羽毛布団の原料として乱獲され、1887-1902年までの間に、鳥島(伊豆諸島)を借り受けた玉置半右衛門らによって約500万羽が殺されました。アホウドリ猟は、1902年の鳥島の噴火で島民全員が死亡したことで中断しますが、1927年に復活。1933年まで捕獲が続けられたものの、乱獲がたたり、1949年にはいったん、日本国内でのアホウドリの絶滅が宣言されましたが、1951年、鳥島にごく少数が生存しているところを再発見され、その後は保護の対象となり、鳥島と尖閣諸島が国内の繁殖地となっていました。

 しかし、鳥島は火山活動が起これば絶滅の危険性がありますし、中国による侵略の危機にさらされている尖閣諸島は軍事的な緊張状態にあることもあって、日本人スタッフによる継続調査が困難な状況が続いています。このため、環境省などは、2008年以降、70羽のひなを鳥島から聟島へ移送するなどして繁殖活動を進めてきました。

 今回、産卵・孵化に成功したつがいは、2008年に聟島に移送した雄と、尖閣諸島生まれとみられる雌のペアです。これまで、2012年から3年連続で孵化に失敗していましたが、今月9日に調査員が現地を訪れたところ、孵化後5-10日と見られるひなを確認し、今回の発表となりました。

 ときあたかも、きのう(14日)は、1895年1月14日に日本政府が尖閣諸島の日本領編入を閣議決定したことにちなむ“尖閣諸島開拓の日”でしたが、尖閣諸島が沖縄県に属する日本の領土であることを、あらためて内外にアピールするためにも、こうしたニュースはもっと大々的に報じられても良いのではないかと思います。


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