内藤陽介 Yosuke NAITO
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 鬼の前で踊る
2016-02-03 Wed 14:51
 きょう(3日)は節分です。というわけで、例年どおり、鬼の登場する切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      こぶとりじいさん・踊

 これは、1974年9月9日に発行された昔話シリーズ第5集「こぶとりじいさん」のうち、鬼、妖怪の前で踊る善良な“じいさん”を描いた“踊”の切手です。

 昔話シリーズの「こぶとりじいさん」の原画は日本画家の片岡球子 が担当しましたが、片岡は、今日伝えられている物語のさまざまなバージョンのなかから、岩手県和賀郡黒沢尻町に伝わるものに独自の解釈を付け加えて、原画を作成しました。このうち、今回ご紹介の「踊」は、報道資料によると、「恐ろしい妖怪、鬼の奏でる曲に貧しい爺さんは心を動かし、生命の危険も顧みず座の中心に躍り出て、貧しい爺さんの純朴さ、内面の豊かさが表現された場面」を表現したものだそうです。

 昔話シリーズの「こぶとりじいさん」は、片岡の独特の画風が賛否両論を巻き起こしたことに加え、八幡様にお参りする2人を描いた1枚が政教分離原則に反するとして切手の発売停止を求める者が出てきたほか、今回ご紹介の切手についても、踊っている“じいさん”の左足の指の並びが通常とは逆ではないかとの物言いが一部からつくなど、何かと話題となった切手です。まぁ、それだけ切手が世間の耳目を集めていた時代だったということなのでしょうが…。

 ちなみに、僕のパソコンでは、“こぶとりじいさん”と入力すると、最初に出てくる変換は“小太り爺さん”です。明らかに、僕自身の体型を見透かされているようで、一寸鬱々たる気分になりますが、ここは、「この切手の“じいさん”のように、一生懸命踊っていれば、お腹周りの“こぶ”も少しは軽くなるかもしれないよ」という天の声だと思って、現実を甘受するしかありますまい。


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