内藤陽介 Yosuke NAITO
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 リオのカーニヴァル
2016-02-05 Fri 12:05
 ことしのリオデジャネイロ(以下、リオ)のカーニヴァルのメインパレードが、きょう(5日・現地時間)から8日まで、行われます。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・カーニヴァル(1970)

 これは、1970年2月5日にブラジルで発行された“リオのカーニヴァル”の切手です。

 西方キリスト教会では、四旬節(復活祭の46日=日曜日を除く40日前)から復活祭前日までの期間は、イエス・キリストの受難を思って肉や卵などの食事制限を行うことから、その直前に肉に別れを告げる祭りが行われます。これが謝肉祭で、いわゆるカーニヴァルは“carne vale(肉よさらば)”という表現に由来するものです。

 リオのカーニヴァルの起源は定かではないのですが、1567年のリオ市の建設を記念して、人々が街を練り歩いたことが記録に残っているほか、1786年にはドン・ジョン王の結婚を祝って山車が作られた記録もあります。また、1808年、ナポレオン戦争の影響でポルトガル王家がブラジルに逃れてきた際に、ブラジル在住のポルトガル人たちが仮面をかぶり派手な衣装をつけ音楽を鳴らして町中を練り歩き歓迎したことをもって、カーニヴァルの原型になったとする説もあります。

 いずれにせよ、19世紀前半までのブラジルの街頭でのカーニヴァルは、“灰色の水曜日(カーニバル後の水曜日でこの日から四旬節が始まる日”までの3日間、かつらや仮面をつけて、悪臭を放つ水をかけたり、小麦粉やタピオカ粉をお互いに投げつけあったりあったりする庶民のお祭りでしたが、1840年代、新聞社により、昔のローマやヴェニスのように、街の中で仮装をつけ、コンフェッテ(紙吹雪)をかけあう、エレガントなカーニバル・パレードの復活キャンペーンが始まり、それが、現在のカーニバルの原型となりました。

 1900年代になると、大規模なコーラスバンドを従え、仮装した集団のハンショが登場しましたが、経費のかかるハンショは、世界恐慌の影響で、次第に維持が困難になります。このため、ハンショから優秀な人材を選抜して、現在のサンバ・カーニヴァルの音楽が誕生しました。

 パレードにコンテスト制度が導入されたのは1930年のことで、この時の参加は5つのサンバ学校でした。1933年にはリオの大手新聞社グローボと、ムンド・エスポルチボがコンテストのスポンサーになったことで、注目度もあがり、優れた演出、楽曲が次々に誕生し発展。1935年にはリオ市長のペドロ・エルネストが、コンテスト上位4位のサンバ学校への賞金の支給を開始。あわせて、出し物にテーマやナショナルイベントを選択させるようにしたことで、民族的なテーマを持った出し物が登場するようになります。

 その後、パレードに参加するサンバ学校が増えたため、学校をランク付けして、ランクごとに演じる場所を変えるシステムが導入され、1958年にはグループ別に順位をつけ、グループ内の最下位と下のグループの最上位が入れかわるといった現在のコンテスト形式が確立しました。

 なお、現在、サンバ・カーニヴァルの会場となっている“サンボドローム”は、1984年、オスカー・ニーマイヤーの設計で、マルケス・デ・サブカイ通りに建設されました。


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