内藤陽介 Yosuke NAITO
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 コロッセオで“光のイベント”
2016-05-12 Thu 15:50
  日本とイタリアの国交樹立150周年を祝い、きのう(11日)から、秋篠宮ご夫妻ご臨席の下、ローマのコロッセオで“光のイベント”が始まりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      イタリア・ツェッペリン(フォーリ・インペリアーリ通り)

 これは、1933年4月24日、飛行船グラーフ・ツェッペリン号のローマ飛行に先立ちイタリアが発行した6種セットの切手の1枚で、 フォーリ・インペリアーリ通りのコロッセオ上空を飛ぶツェッペリン号が描かれています。

 フォーリ・インペリアーリ通りは、ローマ中心部のヴェネツィア広場とコロッセオをつなぐ道で、1924年から1932年にかけて、ムッソリーニの肝煎りで建設されました。1932年4月9日の開通式典では、馬上のムッソリーニがテープカットを行い、第一次大戦の退役軍人がパレードしました。

 その起点となるコロッセオは、古代ローマ皇帝、ウェスパシアヌス帝が、ローマの大火(64年)や内戦(68-70年)で荒廃した人心を蘇らせるため、娯楽施設として計画したもので、79年にウェスパシアヌス帝が崩御した後、後を継いだ息子のティトゥス帝治世下の80年に完成しました。建物は周囲527m、高さ48.5m で、正式名称は“フラウィウス円形闘技場”ですが、付近にネロ帝の巨像があったことから、“コロッセオ”と呼ばれるようになりました。

 今回ご紹介の切手の発行名目となったツェッペリン号のイタリア飛行は、1933年5月、イタリアの航空大臣、イタロ・バルボとの会談を目的として、ナチスの宣伝相ゲッベルスがローマを訪問するために行われたものです。1933年1月に政権を掌握したナチスは、ツェッペリン飛行船の宣伝効果に目をつけ、早くも同年5月1日のメーデーではベルリン上空にツェッペリン号を飛ばしていますが、イタリア飛行は、それに次ぐツェッペリン号のプロパガンダ利用となりました。

 ちなみに、同時に発行された6種セットの切手では、他に、アウグストゥス時代に建てられたケスティウスのピラミッド(3リラ)、執政官クラッススの息子の妻、チェチリア・メッテラの墓(5リラ)、ムッソリーニ・スタジアム(現オリンピック・スタジアム、10リラ)、もともとは皇帝ハドリアヌスの霊廟として建設されたサンタンジェロ城(12リラ)、古代ローマ時代の遺跡群フォロ・ロマーノ(15リラ)といった観光名所が取り上げられており、いずれも、その上空をツェッペリン号が飛んでいるデザインになっています。

 なお、今回の“光のイベント”は、照明デザイナーの石井幹子・石井リーサ明理のプロデュースにより、雅楽を盛り込んだ音楽に合わせ、自然や家族への愛の賛美を表現した水墨画の映像や、世界150の言語で書かれた愛の言葉などをコロッセオの外壁に映し出すもので、明日(13日)まで、現地時間の20:30-23:00、約10分のプログラムが繰り返し上映される予定です。

 
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