内藤陽介 Yosuke NAITO
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 おかげさまで4000回
2016-05-13 Fri 12:33
 2005年6月からスタートしたこのブログですが、毎日1回ずつ更新していたら、今日の記事でちょうど4000回目になりました。日頃、このブログを応援していただいている皆様には、あらためて、この場をお借りしてお礼申し上げます。というわけで、きょうは“4000”に絡めて、こんなモノを持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)

      ポーランド・ワルシャワゲットー蜂起50年

 これは、1993年にポーランドで発行された“ワルシャワ・ゲットー蜂起50年”の記念切手です。ワルシャワ・ゲットー蜂起50年の記念切手は、イスラエルとポーランドで同図案のモノが同時発行されていますが、今回は額面4000ズウォティのポーランド切手の方を持ってきました。

 1939年8月23日に調印された独ソ不可侵条約の秘密議定書において、ドイツは、バルト三国、ルーマニア東部のベッサラビア、フィンランドをソ連の勢力圏と認めたうえで、独ソ両国はカーゾン線におけるポーランドの分割占領に合意したことを受け、同年9月1日、ポーランドに侵攻。これにより、第二次大戦が勃発します。さらに、同月17日にはソ連が東側からポーランドに侵攻。10月6日までに、独ソ両国はポーランド全域の占領を完了しました。

 ドイツ軍の占領下に置かれたワルシャワでは、1940年10月から11月にかけてワルシャワ・ゲットー(ユダヤ人隔離居住区)を創設。ゲットーの環境は劣悪で、1942年前半までに約8万3000人のユダヤ人が伝染病や飢餓によって亡くなりました。
 
 1941年6月に勃発した独ソ戦では、当初、ナチス・ドイツはユダヤ人を東方の占領地域に追放することを計画していましたが、戦況の悪化によりそのプランが実行不可能となると、東欧の占領地域に設けられたゲットーを解体し、そこで暮らすユダヤ人を絶滅収容所へ移送して殺害する“ラインハルト作戦”を発動します。

 この作戦に従い、1942年7月22日から9月10日にかけて、ワルシャワ・ゲットーからの最初の移送作戦が行われ、約30万人のゲットー住民がトレブリンカ絶滅収容所へ移送されてガス室で殺害されました。

 この事態に危機感を抱いたゲットー内のシオニスト左派は抵抗組織のZ.O.B.(Zydowska Organizacja Bojowa:ユダヤ人戦闘組織)を結成。ユダヤ人たちに列車に乗らないように呼びかけるリーフレットを配布したほか、ユダヤ人評議会とその指揮下にあるユダヤ人ゲットー警察官を殺害するなどの抵抗運動を展開しました。

 さらに、1943年1月、ゲットーの住民を集めて移送しようとしたドイツ軍に対してワルシャワのゲットーの戦闘員たちが発砲して抵抗し、ドイツ側の数名が死亡。このため、ドイツ側は、当初予定を下回るユダヤ人6500人の移送と、1171人の殺害で作戦を一時中止せざるを得なくなりました。

 こうした経緯を経て、1943年4月19日、生き残った住民5万5000人を移送するためにドイツ軍・警察がゲットーに入ると、500人のZ.O.B.は、シオニスト右派系の組織Z.Z.W.(Zydowski Związek Wojskowy:ユダヤ人軍事同盟)250人と連携して、火炎瓶や少数の機関銃でドイツ軍を撃退。ドイツ側は司令官をユルゲン・シュトロープに代えて再び突入しましたが、再度撃退され、退却しました。これが、いわゆるワルシャワ・ゲットー蜂起の始まりです。

 しかし、翌20日以降、ドイツ側はワルシャワ・ゲットーに対して焦土作戦を展開。ゲットーの建物を一つずつ焼き払っていき、ユダヤ人戦闘組織は地下壕へと追い詰められていくことになります。そして、5月8日、ユダヤ人戦闘組織の司令壕がドイツ軍の攻撃を受け、ユダヤ人戦闘組織は壊滅。5月16日までに、蜂起は鎮圧され、5万6,000人を超えるユダヤ人が逮捕され、7000人がトレブリンカの絶滅収容所に移送され、残りは強制労働収容所とマイダネクの絶滅収容所に送られました。ただし、レジスタンスの一部はゲットーからの脱出に成功して、ワルシャワ周辺の森のパルチザングループに加わっています。

 なお、第二次大戦期のユダヤ人とポーランドについては、拙著『アウシュヴィッツの手紙』でもいろいろとまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 
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