内藤陽介 Yosuke NAITO
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 きょうから伊勢志摩サミット
2016-05-26 Thu 11:43
 G7サミット=主要7か国の首脳会議“伊勢志摩サミット”が、きょう・あす(26・27日)、三重県志摩市の賢島で行われています。G7首脳が日本に集結するのは、2008年の北海道洞爺湖サミット以来、8年ぶりです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      伊勢志摩国立公園・宇治橋

 これは、1964年3月15日に発行された“伊勢志摩国立公園”の切手のうち、宇治橋を取り上げた5円切手です。

 宇治橋は伊勢の神宮の内宮の参道口にある長さ101.8m、幅8.42mの木造の和橋で、橋の両側に神明鳥居があります。厳密には、宇治橋を渡った先は神域ではなく神苑とされていますが、一般には神域と扱われていることから、宇治橋は“俗界と聖界の境にある橋”として内宮のシンボルになっています。

 神宮の内宮が創建された当時、内宮前の五十鈴川には橋はかかっておらず、人々は浅瀬に石を並べ渡っていたと考えらています。内宮前の橋についての最古の記録は、建久年間(1190-98)に書かれた『皇太神宮年中行事』の津長神社(現・内宮摂社)での“橋”ですが、初期の頃の橋は増水などによりしばしば流されており、安定的な橋がかけられるようになったのは15世紀後半のこととされています。

 明治以降は神宮式年遷宮にあわせて架け替えられていました。ところが、終戦直後の1949年に予定されていた第59回遷宮が4年遅れの1953年に行われることになった際、宇治橋だけは当初の予定通り1949年に架け替えられたことから、以後、橋の架け替えは式年遷宮の4年前に行われることになりました。なお、今回ご紹介の切手は、1964年の発行ですので、1949年に架け替えられた橋ということになります。

 橋の両側の鳥居は遅くとも室町時代後期には設置されており、式年遷宮に合わせて、20年ごとに、外側(西)の鳥居は外宮正殿の棟持柱の古材から、内側(東)は内宮正殿の棟持柱の古材から作られています。さらに、建て替え後の旧鳥居は、外の鳥居は三重県桑名市桑名宿の七里の渡しで、内の鳥居は鈴鹿峠の麓にある三重県亀山市関町関宿の関の東の追分で、それぞれ神宮遙拝用の鳥居に20年間使用され、さらにその後も日本各地の神社で鳥居や部材として再利用されています。

 さて、今回のサミットでは、安倍首相が宇治橋のたもとで各国の首脳らを出迎えた後、首脳らはそろって伊勢神宮の境内を散策し、記念の植樹を行いました。今回の各国首脳の伊勢神宮訪問については、正式な“参拝”にすると政教分離原則に抵触する可能性があるため、各国首脳全員が内宮の御垣内に行き、自由に散策する(希望すれば拝礼も可。ただし、二拝二拍手一拝の正式な作法は求めない)ということで決着したそうです。まぁ、理屈の上ではたしかにそうなんでしょうが、伊勢神宮が日本人にとって心の故郷ともいうべき聖域であることには変わりがないわけで、そうした聖なる空間の雰囲気だけでも感じとってもらうことは、各国首脳の日本理解を深めるうえで、決して意味のないことではないと僕は思いたいですね。

 
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