内藤陽介 Yosuke NAITO
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 聖オーガスティン教会で崩落事故
2016-05-30 Mon 10:34
 マカオ半島中心部の聖オーガスティン教会(聖奥斯定教堂)で、きのう(29日)午後、天井の一部がおよそ5m四方にわたって崩落する事故が発生しました。さいわい、けが人はいなかったそうです。というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      聖オーガスティン教会  

 これは、2010年にマカオで発行された聖オーガスティン教会の切手です。ちなみに、実際の教会の外観は、こんな感じです。

      聖オーガスティン教会外観

 聖オーガスティン教会は、フランシスコ・ザヴィエルの右腕が安置されていることで知られる聖ヨゼフ修道院・聖堂(三巴仔)の裏手の聖オーガスティン広場(崗頂前地)と呼ばれる石畳の一角にあります。通りを挟んで反対側のドン・ペドロ5世劇場(崗頂劇院)は、かつて老朽化とシロアリの害が目立つようになり、1993年から2001年にかけて修復工事が行われましたので、今回の聖オーガスティン教会の崩落事故も、報道されているように、単なる老朽化だけではなく、白アリの害があったのかもしれません。

 さて、聖オーガスティン教会は、スペイン系の聖アウグスチノ修道会が1586年に創建した質素な木造の修道院がそのルーツです。当初は、現在の場所よりも南の西灣湖に面した場所にありましたが、1589年にポルトガル系のイエズス会が継承して現在の場所に移動し、1591年に付属教会が建てられました。なお、現在の建物は1874年に修復されたものです。

 渦巻型の窓飾りが印象的なファサードを潜り抜けると、広々とした堂内には、下の写真のように、どっしりとした柱列が並んでいます。

      聖オーガスティン教会内部

 その奥の中央祭壇には、こんな感じで、十字架を担いだキリスト像が祀られています。

      聖オーガスティン教会・キリスト像

 その昔、このキリスト像は、市内中心のセナド広場(議事亭前地)に近い大堂に移されましたが、誰にも見られることなく、いつの間にか聖オーガスティン教会に戻っていたとの伝説があり、これにちなみ、毎年、四旬節(復活祭前の40日間)の最初の日曜日には、男性信者がキリスト像をかついで教会から大堂まで夜通し練り歩くパレード“パッソスの聖体行列”が行われます。

 行列に参加する善男善女たちは、茨の冠をかぶせられ、ローマの兵士により鞭打たれながら、十字架を担ぐキリストの苦難を思って涙するのだそうですが、信仰心のない僕などは、聖書の記述に従っているとはいえ、高温多湿のマカオで一年中、ベルベットのローブを着せられたままになっていることの方が、キリストにとってはよっぽど苦痛なんじゃないか、とついつい思ってしまいますな。

 ちなみに、マカオの世界遺産をめぐっては、今年(2016年)に入ってから、1月25日に旧城壁の一部が何者かによって黄色い塗料で着色される事件が発生。その後も、2月5日には盧家大屋が隣接する建物の壁面が崩落によって破損、2月10日には媽閣廟の正覚禅林殿が火災で重大な損傷を受けるなど、ご難続きです。拙著『マカオ紀行』では、それらの世界遺産について詳しくご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 
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