内藤陽介 Yosuke NAITO
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 おかげさまで11周年
2016-06-01 Wed 08:37
 おかげさまで、2005年6月1日にこのブログをスタートさせてから、きょうでちょうど11周年になりました。日頃、このブログを応援していただいている皆様には、あらためて、お礼申し上げます。 というわけで、フィラテリーの世界で“11”といえば、やはり、この1枚でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)

      ペニー・ブラック11版

 これは、1840年に発行された世界最初の切手“ペニーブラック”の第11版の使用済みです。

 ペニー・ブラックの印刷には、12種類の版(実際に印刷に使用された版なので“実用版”とよばれます)が使われました。専門的には、これら12の版には、印刷所での登録順に1a、1bと2から11までの番号を振って分類しています。一般的な傾向として、後期の版になるほど、印刷数が少なくなるため、市場価格は高くなる傾向があり、最後の11版を入手しようとすると、最初の1a版の10倍程度の出費が必要になります。ちなみに、画像の切手は僕の持ち物ではなく、千葉晋一さんからお借りしてスキャンさせていただいたモノです。

 ペニー・ブラックの版を分類する方法としては、切手の左下と右下に入れられている“チェック・レター”の部分を調べるのが一般的です。

 チェック・レターは、当時の英国切手の印面下部の両脇に入っているアルファベットのことで、1シート240面に対応して、左上端のAAから右下端のTLにいたるまで240種類の組み合わせが存在します。したがって、右側の文字がL以降のMやSになっていれば、直ちにそれは偽造であることがわかりますし、同じ組み合わせのチェックレター(の切手を貼った郵便物)が一度に何枚も郵便局に持ち込まれれば、局員は怪しんでチェックするだろうと考えられたわけです。

 チェック・レターのアルファベット部分は、職人がパンチと呼ばれる工具をハンマーで一つずつ叩いてくぼみをつけることで、実用版が作られたため、版を作るごとに、それぞれの文字は四角の枠の中で上下左右に寄っていたり、傾いていたりするなど微妙な差異があります。このため、その特徴を確認することによって、それぞれの切手がどの版で印刷されたモノかを特定できます。今回ご紹介の切手に関しては、“HB”の組み合わせのうち、右の“B”の文字が枠の中の右上に寄っており、なおかつ、少し傾いているので、専門的なチェックリストにより、11版の切手であることが確認できたわけです。

 なお、ペニーブラックとその収集のポイントについては、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 
 
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 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

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