内藤陽介 Yosuke NAITO
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 沖縄東方で米印海軍共同訓練
2016-06-10 Fri 22:22
 わが国の海上自衛隊も参加する米印海軍共同訓練“マラバール”が、きょう(10日)から、沖縄東方海域で始まりました。海自の参加は3年連続5回目で、日米印3か国が海上安全保障協力を強化することで、東・南シナ海やインド洋への進出を活発化させている中国を牽制する狙いがあります。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      インド・国際観艦式(2016)

 これは、今年2月6日にインドが発行した国際観艦式の記念切手で、海上を航行するインド海軍の空母“ヴィクラマーディティヤ”が取り上げられています。

 切手に取り上げられた空母は、もともとはソ連海軍の1143.4型重航空巡洋艦“バクー”として1987年に竣工しました。その後、“アドミラル・ゴルシコフ”と改称され、1991年のソ連崩壊後は、ロシア海軍が継承し、1995年5月にムルマンスクで行われた第二次世界大戦終戦50週年記念観艦式に参加したのを最後の花道に、1995年7月、予備役編入されました。

 これに先立ち、ロシア政府は1994年からインド政府と同艦の売却交渉を開始。その結果、1998年12月、「艦自体は無償譲渡する代わりに、修理・近代化改装費用はインド側負担とする」との内容で両国の合意が成立し、航空母艦への改装の後、2013年11月16日、インド海軍へ正式に引き渡されました。インド海軍の空母“ヴィクラマーディティヤ”としての就役は2014年6月のことです。

 ちなみに、今回の共同訓練“マラバール”に参加しているインド海軍の艦船は、シヴァリク級フリゲートの“サップラ”および“サヒャディ”、海軍補給艦“シャクティ”、誘導ミサイルコルベット艦“キルヒ”の4隻で、空母“ヴィクラマーディティヤ”は参加していません。

 じつは、“ヴィクラマーディティヤ”は、実際には、ロシアの老朽艦をベースにした小型のスキージャンプ空母(通常の西側空母がカタパルトで航空機を射出するのに対して、船の速度とスキーのジャンプ台に似た傾斜によって離陸する方式の空母)であるため、重量のある爆弾やミサイルを搭載した航空機を飛ばすことができず、実戦で使用するには不向きで、むしろ、空母を保有していること自体を誇示するためのものという性格が強いものです。それゆえ、観艦式やその記念切手には登場しても(というよりも、むしろ、それこそが同艦の最大のお役目なわけですが)、今回の共同訓練には、実際に使える艦のみということで、参加が見送られたということなのでしょう。


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