内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 フィジーと国連
2016-06-14 Tue 17:09
 国連総会は、きのう(13日)、9月開会の第71回総会の議長選挙(任期1年)を行い、フィジー国連大使のピーター・トムソン氏を選出しました。太平洋の島嶼国代表が国連総会議長に選ばれるのは初めてだそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      フィジー・国軍(1982)

 これは、1982年にフィジーが発行した国軍の活動を紹介する切手のうち、国連平和維持活動(PKO)に従事するフィジー兵を取り上げた1枚です。
 
 フィジーは英国から独立して3日後の1970年10月13日に国連に加盟しましたが、1978年以降、平和維持活動(PKO)に積極的に人員を派遣していることでも知られています。

 現在、フィジー国軍の兵力は3500名(と予備役6000名)ですが、歩兵連隊を構成する第1-3大隊は通常軍、第4-6大隊は地域軍(Territorial Force:48時間以内の動員のため配置)となっており、第1大隊がレバノン、シリア、東ティモールでのPKO活動に従事しており、第2大隊がシナイ半島でのPKO活動に従事しています。なお、第3大隊は首都のスヴァと国内防衛の任に当たっています。

 このうち、シリアでのPKO活動は、1974年にイスラエルとシリアが結んだ停戦合意を監視する“国連兵力引き離し監視隊(United Nations Disengagement Observer Force、UNDOF)”の一部としてゴラン高原に派遣されたものですが、2014年9月、国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制イスラム武装勢力“ヌスラ戦線”がフィジー軍の要員45名を拘束した事件(後に、全員が解放されました)はニュースでも大々的に報じられましたので、ご記憶の方もあるかもしれません。

 ちなみに、国連PKOでは、派遣国が負担した費用は、国連が派遣国に償還することになっています。この国連からの“償還金”は、派遣期間中の人件費(俸給、専門家手当、個人被服等)、装備品(トラック、ブルドーザ等)等に係る費用(の一部)について、国連が定めた基準及び国連と派遣国との間の協定に基づいて計算され、米ドルで派遣国に送金されることになっています。フィジー政府にとって、この償還金は国庫収入の重要な財源となっており、それゆえ、PKO派遣にも熱心に取り組んでいるという事情もあるようです。
 

 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 下記の通り、各地のよみうりカルチャーで公開講座を行います。ぜひ、ご参加ください。

・イスラムを知る―ISはなぜテロに走るのか
 よみうりカルチャー荻窪 6/26(日) 14:00~15:30
 よみうりカルチャー横浜 7/2(土) 13:00~14:30

・切手でたどる東京五輪とその時代
 よみうりカルチャー荻窪 7/9(土) 13:00~14:30

 詳細につきましては、それぞれの会場・時間をクリックしてご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
スポンサーサイト

別窓 | フィジー | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 世界の国々:エジプト | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  オーランドのランドマーク>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/