内藤陽介 Yosuke NAITO
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 小さな世界のお菓子たち:アイスクリームの切手
2016-07-07 Thu 15:21
 ご報告が遅くなりましたが、大手製菓メーカー(株)ロッテの季刊広報誌『Shall we Lotte(シャル ウィ ロッテ)』の第32号(2016年夏号)ができあがりました。僕の連載「小さな世界のお菓子たち」では、今回は、こんな切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブルガリア・国際児童年

 これは、1980年にブルガリアで発行された児童画切手のうち、アイスクリームを食べる2人の少女を描いた13ストティンキ切手です。

 黒海に面したバルカン半島のブルガリアでは伝統的に酪農が盛んで、北東部のラズグラド州の先史時代の遺跡からは、当時の人々がチーズを作るのに使っていたと思われる円錐形の土器も出土しています。

 日本では、ブルガリアというとヨーグルトを連想する人が多いのですが、酪農大国のブルガリアではヨーグルト以外にも美味しい乳製品が数多くつくられています。なかでも、アイスクリームはブルガリア語で“スラドレード”(“甘い”を意味する“スラド”と“氷”を意味する“レード”の合成語)と呼ばれ、ブルガリア人が“世界一美味しい”と胸を張る一品です。

 今回ご紹介の切手は、そんなブルガリアのアイスクリームが描かれた1枚で、1979年に国際児童年の記念行事として行われた児童画コンテストの優秀作品をデザインして1980年に発行されたもので、7種セットのうちの1枚に、太陽を背にしてアイスクリームを食べる2人の少女を描いた作品が取り上げられました。

 さて、ブルガリアは国土の中央をバルカン山脈が東西に走っており、その南北で気候は大きく変わるのですが(冬は低温多湿で夏は高温乾燥の北側と、温暖湿潤の南側に分れます)、どちらにせよ、夏はかなり気温が上がり、首都ソフィアでは最高気温が35度を超えることも珍しくありません。

 そうなると、街中のいたるところにアイスクリームのスタンドが現れ、老いも若きもコーンや紙カップに入ったアイスクリームを食べながら歩く姿が見られます。特に、ブルガリア最大のチェーン店の“ラフィ”はイタリアン・ジェラートの雰囲気を取り入れたアイスクリームで、赤紫色の看板はブルガリアの夏の風物詩となっています。もちろん、地元のローカルなスタンドも固定ファンをしっかりとつかんで離しません。いずれも、値段は量り売りで100グラムで1レフ(本日のレートで約57円)程度だそうです。

 一方、レストランや家庭でのデザートも、夏のブルガリアは、ほぼアイスクリーム一色になります。なお、レストランのデザートでは、“パラチンカ”と呼ばれるクレープのようなものにアイスクリームを載せて出てくることもあります。

 アイスクリームのフレーバーとしては、日本でもおなじみのバニラやチョコレート、イチゴなどのほか、ヨーグルトやティラミス、クルミと蜂蜜、ピスタチオなどが人気だとか。切手の少女たちのように、照りつける日差しの中で味わうのなら、同じ白色のアイスクリームでも、濃厚なバニラよりも、さっぱりしたヨーグルト味のほうがよさそうです。

 
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