内藤陽介 Yosuke NAITO
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 柔道の原沢が銀、山部が銅
2016-08-13 Sat 10:34
 リオデジャネイロ五輪8日目(現地時間12日)は、柔道男子100kg超級の原沢久喜が銀、同女子78kg超級の山部佳苗が銅のメダルを獲得しました。金メダルはどちらもフランスのテディ・リネール(男子)とエミリ・アンデオル(女子)ということで、 きょうはこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      フランス・柔道世界選手権(2011)

 これは、2011年8月23-28日にフランス・パリで開催された2011年世界柔道選手権大会(第29回世界柔道選手権大会)に際して、開催国のフランスが発行した記念切手で、男女それぞれの試合風景が取り上げられているのがミソです。ちなみに、今回、金メダルを獲得したリネールは、2010年の世界選手権無差別決勝で日本の上川大樹に敗れて以来(ただし、同大会でも100kg超級では優勝)、現在まで連勝記録を続けており、この切手の題材となった大会でも優勝しています。

 フランスに柔道が紹介されたのは、1895年、雑誌『両世界評論』に柔術に関する記事が掲載されたのが最初とされており、1905年にはエドモン・デボネがフランス最初の道場を開設しました。

 フランス柔道の歴史に決定的な影響を与えたのは、1935年、パリで日仏柔道倶楽部を創立した川石酒造之助です。

 川石は、フランスでの指導に際して、技の名前を日本語ではなく、技毎に番号をつけ記号化したものとして外国人にも理解しやすいようにしたほか、指導内容の中にピストルやナイフなどで攻撃を受けた時の反撃方法や護身術も含めることで、外国人が柔道を学びやすくする“川石メソッド”を開発。その後の、柔道の国際化の基礎を築きました。

 第二次大戦がはじまると、1940年6月にフランスは降伏し、パリを含む北部はドイツの占領下に置かれますが、日独の同盟関係の影響もあったためか、フランスの柔道は発展し、1942年にはフランス格闘技連盟の1部門としてフランス柔道柔術連盟が設立され、翌1943年5月30日にはドイツ占領下のパリで第1回フランス柔道選手権も開催されました。
  
 第二次大戦後の1946年、フランス柔道連盟は格闘技連盟から独立。その後もフランスの柔道人口は順調に増加し、1936年に50人程度であった練習生の数は1956年に2万人を超え、2011年までに約56万人が連盟から免許を受けています。

 ちなみに、柔道が五輪の正式種目となったのは1964年の東京大会ですが、フランス選手が初めてメダルを獲得したのは1972年のミュンヘン大会(結果は銅3)でした。以来、今回のリオ大会までに、フランスが獲得した柔道の五輪メダルは、男女合わせて金14、銀10、銅25の計49で、これは、日本の計82(内訳は、37、銀19、26)に次ぐ第2位の記録です。


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