内藤陽介 Yosuke NAITO
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 国際コーヒーの日
2016-10-01 Sat 09:32
 きょう(1日)は、国際コーヒー協会が定めた“コーヒー年度”の初日であることから、“国際コーヒーの日”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・コーヒー(1938)

 これは、1938年1月17日にブラジルで発行された“ブラジル産コーヒー”の宣伝切手で、実がなったコーヒーの枝とコーヒー豆、ブラジル国旗の入った麻袋が描かれています。

 もともと、ブラジルの地にはコーヒーは自生していませんでしたが、1727年、仏領ギアナから持ち込まれた種を用いてパラー州で栽培が始められたといわれています。

 その後、ブラジル各地で奴隷労働力を使ったコーヒー栽培が盛んになり、19世紀前半には約150万人の奴隷が輸入されて大規模なプランテーション経営が始まり、一気に世界最大のコーヒー生産国にのし上がった。

 ちなみに、コーヒー生産の急速な拡大の副作用として、1840年代には、リオデジャネイロでもコーヒー栽培を目的とした乱開発が進み、コルコヴァードの丘周辺もすっかり禿山になってしまい、水資源の確保にも支障が生じるようになりました。このため、当時の皇帝、ドン・ペドロ2世(在位1831-89年)はコーヒー農園を奥地に移して、リオの裏山の再植林を命じ、世界各地からさまざまな草木が集められました。「都市公園の森林の再造林では世界で最も成功した例の一つ」として、世界遺産にも登録された“山と海との間のカリオカの景観群”を構成するチジュカ国立公園とその周辺の景観は、こうして作られました。

 さて、1850年代、ドン・ペドロ2世の治世下でブラジルの奴隷制度は廃止されると、ヨーロッパ、そして日本などからの移民が労働力を担うことになりますが、ブラジルは一貫してコーヒー大国としての地位を守り続け、2013年には全世界の生産量892万840トンのうち、3分の1に相当する296万4538トンを生産しています。これは、世界2位のヴェトナムの生産量、146万1000トンの倍以上です。

 このように、世界のコーヒー市場において圧倒的なシェアを有するブラジルでは、毎年9月末にコーヒーの収穫・出荷が終わることから、これにあわせて10月1日から翌年9月30日までが“コーヒー年度”となっています。

 これを踏まえて、2015年7月14日、ロンドンで開催された国際コーヒー機関(ICO)の常任理事は、それまで各国ごとに9月29日頃を中心に行われていた“コーヒーの日”を統合して、2015年以降、10月1日を“国際コーヒーの日”に指定。この日を中心に、飲料としてコーヒーの普及を促進し、各種の記念イベントを行うとともに、フェアトレードコーヒーを普及促進し、コーヒー農家の苦境についての啓発活動が展開されています。

 なお、ブラジルのコーヒーについては、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』でもいろいろなエピソードをご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


★★★ 講座のご案内 ★★★

 ・よみうりカルチャー荻窪 「宗教と国際政治」
 10月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。初回は10月4日です。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。

 ・毎日文化センター
 それぞれ、1日講座をやりますので、よろしくお願いします。(詳細は講座名をクリックしてご覧ください)

 10月11日(火) 19:00-20:30 リオデジャネイロ歴史紀行
 11月17日(木) 10:30-12:00 ユダヤとアメリカ 
  

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 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

       リオデジャネイロ歴史紀行(東京新聞)


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