内藤陽介 Yosuke NAITO
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 クリスマスマーケットにトラック
2016-12-20 Tue 12:59
 ベルリン中心部で、昨晩(現地時間、日本時間20日未明)、大型トラックがクリスマスマーケットに突っ込み、この記事を書いている時点で、少なくとも12人が死亡、48人が負傷しました。トラックを運転していた容疑者は逮捕されたものの、背後関係はわかっておらず、独政府や警察はテロの可能性があるとみて背後関係を調べているそうです。というわけで、亡くなられた方々の御冥福と負傷された方々の一日も早い御快癒をお祈りしつつ、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ドイツ・クリスマスマーケット(1937)

 これは、1937年にベルリンC2郵便局で使われた“クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)の記念印が押されたオンピースです。ベルリンC2局は、後にテンペルホーフ空港内局となりますが、今回ご紹介の記念印が使われた1937年の時点では市内中心部にあり、主として航空郵便を取り扱う郵便局でした。なお、戦前のドイツでは、1936-38年にベルリンのクリスマスマーケットにあわせて記念印が使われています。

 さて、ドイツのクリスマスマーケットの起源については諸説あり、1393年にフランクフルト・アム・マインのクリスマスマーケットで行われたのが最初とする説や、それ以前にドレスデンもしくはストラスブール(現フランス領)で開催されていたとする説などがあります。ただし、いずれにせよ、初期のクリスマスマーケットは、厳冬期を前に、日用品を売買する最後の機会とされていました。

 19世紀以降、クリスマスマーケットは、クリスマスのデコレーションや地域の民芸品、レープクーヘンなどの焼菓子や玩具などを売買する場となり、現在では、ドイツ国内では2500以上のマーケットが開催されています。そのうち、“世界最大”のシュトゥットガルト、“(自称)世界最古”のドレスデン、“世界一有名”なニュルンベルクが三大クリスマスマーケットとされていますが、これに対して、ベルリンは“世界で一番種類が多く、個性的”なクリスマスマーケットの地として自らをアピールしています。

 今回、事件のあったクリスマスマーケットは、ベルリン中心部、ベルリン動物園と道路を挟んで向かい側にあるブライトシャイドプラッツ広場内のカイザー・ヴィルヘルム記念教会前で開催されていたもので、トラックはブダペスター通り方面から歩道を乗り越えて露店に突っ込み、人々を次々となぎ倒したうえ、カイザー・ヴィルヘルム記念教会前のクリスマスツリーのそばで止まりました。

 また、トラックはポーランドの運送会社所有のもので、鉄骨を積んでイタリアからポーランドに戻る途中、ドライバーがベルリンで休憩したいたところ、19日正午ごろからドライバーとの連絡が取れなくなったとのことで、おそらく、容疑者らに乗っ取られものたとみられています。

 トラックで突っ込むテロ事件といえば、今年7月、フランスのニースで花火の見物客に大型トラックが突入し、86人が亡くなった事件が記憶に新しいところですが、この時は、事件後に過激派組織“イスラム国”ことダーイシュが犯行声明を出しています。

 今回の事件については、現時点では背後関係が明らかになっておらず、ベルリン警察は周辺の住民に対し家に留まり、噂を広めないよう呼びかけてはいるものの、一部報道では、逮捕された容疑者はアフガニスタン人もしくはパキスタン人とみられているとされており、ただでさえ、メルケル首相の難民危機対応への不満がくすぶっているなかで、ドイツ政府はさらに難しい対応を迫られることになりそうです。


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