内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界漫郵記:泰国紀行①
2017-01-02 Mon 21:02
 『キュリオマガジン』2017年1月号が発行されました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記」は、今回から“泰国紀行”のスタートです。今回は、新年号ということで、タイの鶏とキンナリーについて取り上げました。その記事の中から、この1点をご紹介します。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      タイ・軍鶏

 これは、2001年、タイが発行した国際文通週間の切手に取り上げられた軍鶏(シャモ)の切手です。

 鶏のなかでも高級食材の一種として知られる軍鶏は、江戸時代に闘鶏用ないしは愛玩用として“暹羅(しゃもろ=タイの古称)”から輸入されたことが名前の由来とされています。

 漢字で“軍鶏”の字を当てるのは、もともと、闘鶏用の品種だったためです。タイを含む東南アジアでは現在でも闘鶏がさかんに行われていますが、日本では江戸時代からしばしば賭博禁止令が出されたため、食用として改良され、現在にいたっているわけですが、軍鶏という漢字の表記は闘鶏が廃れた後もそのまま残りました。

 ちなみに、英語でジャパニーズ・バンタムと呼ばれるチャボも、朱印船貿易の時代にチャンパ王国(現在のヴェトナム中部沿岸)からもたらされたのがその名の由来です。また、バンタムというのも、ジャワ島西部の地名、バンテンが由来。いずれにせよ、チャボもまた、タイを含む東南アジア全域でもとから飼育されていた品種です。(下に、チャボを取り上げた2003年のタイ切手の画像を貼っておきます)

      タイ・チャボ(2003)

 ところで、もとはヒマラヤに住む精霊の一種で、歌と踊りで神々に仕えるキンナリーは、タイの伝統的な絵画や彫刻などでは、上半身が人間、下半身が鳥の姿で表現されますが、その下半身は、脚が長く尾が直立したスタイルが多いようです。(下の画像はキンナリーを描いた1976年の切手です)

      キンナリー

 これは、軍鶏の長い脚とチャボの直立した尾を組みあわせてイメージが作られたのではないかと僕は推測しています。今回の記事では、そうしたことも踏まえ、タイの鶏文化とキンナリーについてまとめてみました。機会がありましたら、ぜひお手にとってご覧いただけると幸いです。


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