内藤陽介 Yosuke NAITO
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 50歳になりました。
2017-01-22 Sun 12:18
 私事ながら、本日(22日)をもって50歳になりました。「だからどうした」といわれればそれまでなのですが、せっかくの“ゴールデン・ジュビリー”(ジュビリーは25年に1度の記念日・祝祭のことで、ゴールデン・ジュビリーは50周年)ですから、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      英国・ペニーポスト50年記念葉書

 これは、1890年に英国で発行された“1ペニー郵便50周年記念”の葉書です。

 英国では、ヴィクトリア女王の即位50周年にあたる1897年から新デザインの普通切手が発行されており、これらは“ジュビリー・イッシュー”と呼ばれています。しかし、ジュビリー・イッシューは、たまたま1987年から発行が開始されたというだけであって、それj体には、女王の即位50周年を寿ぐ意図はありませんでした。

 ところが、“ジュビリー・イッシュー”という名称が当初から定着したことで、1839年になると、翌1890年の郵便改革の“ゴールデン・ジュビリー”の記念事業を行うべきとの声が上がるようになり、1890年5月16日から19日までロンドンのギルドホールで、7月2日にサウス・ケンジントン博物館(現ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)で記念の展覧会が開催されることになりました。

 今回ご紹介の葉書は、このうちのギルドホールでの展覧会に合わせて発行されたものです。1890年当時の英国の葉書料金は半ペニーでしたが、今回ご紹介の葉書は、通常の葉書にはない記念の文字やイラストなどが入っていることから、額面は1ペニーに設定されました。ちなみに、英国で切手を貼って私製はがきを差し出す場合の料金が官製葉書と同じになるのは1894年のことで、それまでは、私製はがきは書状料金と同額の1ペニーの切手を貼って差し出す必要がありました。このため、1894年の私製はがきについては、ポストカードと区別して“レターカード”ということもあります。

 また、この葉書の額面は1ペニーでしたが、会場での販売価格は、ローランド・ヒル記念基金への寄付金込みで1枚6ペンスでした。額面との差額が大きかったにもかかわらず、葉書は人気を博し、5月16日の午後10時には当初用意されていた1万枚は完売となり、2000枚が追加発行されています。

 なお、今回ご紹介の葉書の発行の名目となった1840年の英国の郵便改革については、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひお手にとってご覧いただけると幸いです。


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