内藤陽介 Yosuke NAITO
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 英領ヴァージン諸島
2017-02-08 Wed 12:41
 先月退任したばかりのオバマ前米大統領が、カリブ海の英領ヴァージン諸島のネッカー島でカイトサーフィンなどを楽しむ写真が、きのう(7日)、公開されました。前大統領はサーフィンが趣味ですが、大統領在職中の8年間、安全上の理由で禁じられていたため、今回の退任を受け、同島のオーナーで、英ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソンが同島のリゾートに招待したのだそうです。というわけで、きょうはこの切手です、(画像はクリックで拡大されます)

      英領ヴァージン諸島(1866)

 これは、1866年に発行された英領ヴァージン諸島最初の切手のうちの6ペンス切手で、同諸島の紋章(ランプを持つ聖女ウルスラと1万1000人の処女を象徴する11基の燭台を描く)が描かれています。

 伝説によれば、ウルスラはブリトン人の王女で、南西イングランドにあったドゥムノニア王国の父王ドノートの求めに応じて、異教徒の総督、アルモリカのコナン・メリアドクに嫁ぐため、1万1000人の処女なる侍女たちと船出しました。彼女たちは神の恩寵により1日で海を渡り、ガリアの港に到着。ここで、ウルスラは、結婚の前に、ヨーロッパ全域をめぐる巡礼の旅を行うと宣言し、ローマを経て、フン族に包囲されていたコローニュ(ケルン)へと向かいましたが、383年、フン族によって虐殺され、殉教したとされています。

 ローマで彼女が謁見したという“教皇キュリアクス”が実在の人物とは確認できないことなどから、現在では、ウルスラ伝説は歴史的事実とは認められないとされていますが、中世カトリック世界では人々の信仰を集め、1493年、クリストファー・コロンブスは、プエルトリコ東方の海上で発見した島々に、人間によって汚されていない自然なままの姿が残されていることに感銘を受け、ウルスラ伝説にちなんで、ここを“ヴァージン諸島”と命名。後に、その東部が英領となると、ウルスラ伝説にちなみ、今回ご紹介の切手に描かれているような紋章が採用されました。

 英領ヴァージン諸島の首府ロードタウンは、カリブ海の英領リーワード諸島最西の港として重要な意味を持っており、1787年、首府ロードタウンのあるトルトラ島に最初の開設されました。英本国から切手が持ち込まれるようになったのは1858年のことで、当初は、“A13”の抹消印が使用されました。英領ヴァージン諸島としての最初の切手は1866年12月に発行され、額面としては、今回ご紹介赤色の6ペンスのほか、緑色の1ペニーがあります。


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