内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 ミュシャ展はじまる
2017-03-09 Thu 13:44
 昨日(8日)から、日本とチェコ(当時はチェコスロヴァキア)の国交回復60周年の特別企画として、東京・六本木の国立新美術館で“ミュシャ展”がスタートしました。というわけで、きょうはこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      チェコ・プラハ城(1918・3ハレル)

 これは、1918年に発行されたチェコスロヴァキアのプラハ城切手(3ハレル)です。

 第1次大戦以前、オーストリア=ハンガリー二重帝国の支配下に置かれていたチェコとスロヴァキアは、1918年10月18日、チェコスロヴァキアとして独立を宣言します。当初、新国家はオーストリア時代の切手を接収し、“チェコスロヴァキア共和国”などの文字を上から印刷するなどの暫定的な処置で急場をしのいでいましたが、これと併行して、独立国としてオリジナル・デザインの新切手を発行すべく準備を進めました。

 新国家は自国出身の巨匠であったミュシャ(チェコ語の発音だと“ムハ”)に切手のデザインを依頼。これを受けて、ミュシャは、独立後まもない祖国のためにプラハ城を大きく描き、右手に小さく聖ミクラーシュ教会を配した切手のデザインを無償で作成します。

 ミュシャのデザインした切手は、1918年12月18日、最初の3額面(3ハレル、5ハレル、10ハレル)が発行されたのを皮切りに、1920年までさまざまな額面のものが発行されました。これが、いわゆる“プラハ城切手”です。

 プラハ城切手は、当時の混乱した状況の中で製造されたことから、一見、同じに見える切手でもさまざまなバラエティに分類することができます。ちなみに、今回ご紹介の切手は、このうち、最初に発行されたタイプAと呼ばれるもので、このタイプは、“CESKO SLOVENSKA POSTA(チェコスロバキア郵政)”の表示が白抜き文字で、切手の左右に縦書きで印刷されています。

 また、当時は、わずか2年5ヶ月の間に3回の郵便料金の値上げがあったため、さまざまな種類の郵便物が残されることになりました。これらを専門的に追いかけていくと、時間もお金も相当かかるのですが、それだけに、チャレンジしがいのある分野として収集家の間では人気があります。その一方で、安いものでは、1枚100円前後で入手できるモノも少なからずありますので、とりあえず、切手とは無関係に、“ホンモノのミュシャ”を手に入れてみたいという方にもお勧めの素材です。


★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』  ★★★ 

       リオデジャネイロ歴史紀行(書影) 2700円+税

 【出版元より】
 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介
 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。
 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
 発売元の特設サイトはこちらです。


 ★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
スポンサーサイト

別窓 | チェコ・スロヴァキア | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 朴槿恵大統領、失職 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  国際女性デー>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/