内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界の国々:ヴェネズエラ
2017-05-09 Tue 10:53
 ご報告がすっかり遅くなりましたが、アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2017年5月3日号が発行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はヴェネズエラの特集(2回目)です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ヴェネズエラ・絵入りはがき(印面カカオ)

 これは、1939年1月27日、ヴェネズエラ中北部の港湾都市、ラ・グアイラからドイツ宛の葉書で、印面部分には収穫したカカオを運ぶ女性が描かれています。

 1567年、スペインによって建設されたサンティアゴ・デ・レオン・デ・カラカス(現カラカス)とその周辺では、スペイン植民地時代の1670年から本国向けのカカオの出荷が始まりました。以後、植民地時代のヴェネズエラ経済はカカオのプランテーション栽培で大いに潤いましたが、農場を経営するクリオーリョ(スペイン人を親として現地で生まれた人々)の支配層は輸出の増大を求めてスペインに対して自由貿易を要求。そのことが独立運動の要因ともなりました。

 現在、ヴェネズエラのカカオ生産量は年間1万5000トン程度ですが、高級品として知られるクリオーロ種に関していえば全世界の3分の1程度を占めており、高品質カカオの産地として国際的に高く評価されています。特に、ミランダ州東部のカリブ海に面したバルロヴェント地域で栽培されるクリオーロ種のカカオ、“カレネロスペリオール”は、フルーツやスパイスを思わせる芳醇なアロマとキレのある味が特徴で、ヴェネズエラのカカオ豆生産量の40%を占めています。また、同じくカリブ海に面したアラグア州のチュアオ村で採れる“チュアオ”は、クリオーロ種の中で最も原種に近いものとされ、 “チョコレートのロマネ・コンティ”とも称されているほどです。

 さて、『世界の切手コレクション』5月3日号の「世界の国々」では、ヴェネズエラのカカオとチョコレートについての長文コラムのほか、先住民ヤノマミ人、ユネスコの無形文化遺産に登録された“悪魔の踊り”、ウーゴ・チャヴェスの切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、「世界の国々」の僕の担当回ですが、今回のヴェネズエラの次は、5月1日に発売された5月10日号でのエクアドルの特集(2回目)になります。こちらについては、発行日の5月10日以降、このブログでもご紹介する予定です。


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 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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