内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ファティマの聖母出現の記念日
2017-05-13 Sat 10:22
 きょう(13日)は、“ファティマの聖母出現の記念日”です。今年(2017年)は、1917年の聖母出現から100周年という節目の年ですから、今日はストレートにこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ポルトガル・ファティマの聖母出現100年

 これは、ことし3月13日にポルトガルで発行された“ファティマの聖母出現100周年”の記念切手で、ロザリオの聖母像が取り上げられています。

 1917年5月13日、ポルトガル中央部、サンタレン県オウレン市の農村、ファティマで、10歳のルシアと従弟で9歳のフランシスコ、8歳のジャシンタの3人の純朴で信心深い子供が、羊たちの面倒を見ていた遊牧地で、昼食を終え、ロザリオ(聖母マリアに霊的なバラの冠を捧げるために繰り返される祈りの言葉)を唱えていました。ちなみに、ロザリオというと、日本では十字架のついた首飾りというイメージが強いのですが、もともとは、聖母マリアに霊的なバラの冠を捧げるために繰り返される祈りの言葉のことです。そして、そこから転じて、祈りの回数を数えるための数珠のこともロザリオと呼ぶようになりました。それゆえ、手にかけて祈りながら数を数えるのがロザリオ本来の使い方となります。

 さて、3人の子供たちがロザリオを唱えていると、そこへ、突如聖母マリアが現れ、みずからを“ロザリオの聖母”と名乗り、 罪人の改心と世界の平和のために毎日ロザリオを祈ること、すべての困難と苦しみを犠牲として神に捧げることを子供たちに願うとともに、毎月13日に同じ場所へ会いに来るように命じました。ルシアは急いで両親にその出来事を報告。両親も最初は信じなかったのですが、噂が広がり、ファティマには大勢の参拝客が訪れるようになります。

 聖母は3度目の出現となる7月13日、最後の出現となる10月13日に奇跡を起こすことを約束。はたして、10月13日には 7万人もの人々が見守る中、太陽が色や大きさを変えて激しく回転するような動きを見せ、人々はファティマの奇跡を信じるようになったそうです。

 聖母は5月13日から10月13日までの6回の出現に際して、さまざまな予言を残しました。その内容には、第一次世界大戦の終結ロシア帝国の崩壊と共産主義の台頭、核兵器の使用やローマ教皇の暗殺事件などが含まれていたといわれています。

 その後、カトリック教会は聖母出現から50周年の1967年に聖母の出現を公認し、5月13日は“ファティマの聖母出現の記念日”とされるようになりました。ちなみに、3人の子供のうちのジャシンタとフランシスコは1919年から1920年にかけて流行の病で相次いで亡くなりましたが、その後、調査のために墓が開かれた際、ジャシンタの遺体の顔の部分は腐敗していなかったといわれています。一方、残されたルシアは修道女となり、2005年2月13日に97歳で亡くなりました。

 なお、このエピソードにちなみ、毎年、マカオでは“ファティマ聖母の行列(花地瑪聖母像巡禮)”として、聖職者が祈祷をあげるなか、白い装束に身を包んだ女性達によって聖母の像が掲げられ、ロザリオの聖母を祀った聖ドミニコ教会から、南灣大馬路へ出て、ペンニャ教会(西望洋聖堂)までパレードするというイベントが行われます。

 なお、マカオのお祭りとしての“ファティマ聖母の行列”については、拙著『マカオ紀行』でもパレードを撮影した写真を交えてご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。


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