内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界卓球、吉村・石川組が金
2017-06-04 Sun 10:55
 ドイツ・デュッセルドルフで開催中の卓球の世界選手権は、昨日(3日)、混合ダブルスの決勝が行われ、日本の吉村真晴・石川佳純組が、台湾の陳建安・鄭怡静組に4-3で競り勝ち、優勝しました。この種目での日本の金メダルは1969年ミュンヘン大会の長谷川信彦・今野安子組以来48年ぶり、全種目を通じても1979年平壌大会の男子シングルス・小野誠治以来38年ぶりの快挙となりました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      北朝鮮・卓球世界選手権(1979)

 これは、前回、日本選手が金メダルを獲得した1979年平壌大会に際して、開催国の北朝鮮が発行した小型シートです。

 1979年の卓球の世界選手権は4月25日から5月6日まで、平壌体育館(1973年4月3日完成)で開催されました。今回ご紹介の切手には、平壌中心部の千里馬像の上に世界各国の参加を歓迎するとの意味で“WELCOME/환영”の文言も見られますが、実際には、北朝鮮当局は外国の選手やメディアが一般の北朝鮮国民に接触することを極端に警戒しており、とても歓迎ムードといった雰囲気ではなかったようです。

 大会を取材した『デイリー・メイル』紙のリチャード・ルイスによると、会期中、北朝鮮選手の応援には北朝鮮国民が動員され、北朝鮮選手の得点や相手選手のミスには大歓声が沸き起こる反面、相手選手が得点すると罵声が浴びせられたそうです。

 また、北朝鮮の李ソンスク選手と中国の葛新爱選手が戦った女子・個人の決勝戦では、第1ゲームを李選手が先取した際には場内は熱狂の渦に巻き込まれたものの、第2ゲームを葛選手が取ると場内は水を打ったように静まり返り、そのまま、第3、第4ゲームも葛選手が連取して優勝すると、李選手は葛選手との試合終了後の握手を拒否して会場を後にし、動員された北朝鮮の観客も一斉に退場してしまいました。

 その結果、それまで5000人いた観客は、わずか300人に激減。続いて行われた小野誠治(日本)と郭躍華(中国)の男子・個人決勝戦は、外国人だけが観戦する閑散とした会場内で行われ、異様な雰囲気の中で小野選手が優勝を果たし、金メダルを獲得しました。今回の吉村・石川組の金メダルは、この時以来の快挙というわけです。

 
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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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