内藤陽介 Yosuke NAITO
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 アスタナ万博開幕
2017-06-10 Sat 09:30
 カザフスタンの首都アスタナで、「未来のエネルギー」をテーマにしたアスタナ国際博覧会(アスタナ万博)が、きょう(10日)から始まります。というわけで、今日はストレートにこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      アスタナ万博

 これは、ことし3月14日にカザフスタンが発行した50テンゲの普通切手で、アスタナ万博のロゴとスローガンが大きくデザインされています。カザフスタンは今年3月に新デザインの普通切手7種を発行していますが、そのうちの4種が、今回ご紹介した切手と同じデザインで、万博の宣伝を兼ねたものとなっています。

 1991年にカザフスタンが独立した時の首都はアルマ・アタ(のちカザフ語のアルマトイに改称)でしたが、1994年、同国北部のアクモラを新首都とすることが決定されます。

 ちなみに、アクモラが新首都に選ばれた理由としては、アルマトイが中国との国境に近すぎること、活断層があり地震多発地帯であること、地形的に更なる発展が困難だったこと、などが挙げられています。またアスタナが位置するカザフスタン北部にはロシア人が多かったため、遷都によって北部にもカザフ人の割合を増やし、将来的な分離独立問題を抑え込む意味もあったといわれています。

 新首都に選ばれたアクモラは、ソ連時代にはツェリノグラードと呼ばれていた都市で、独立後、カザフ語で“聖地”を意味するアクモラと改称されました。さらに、1997年に実際に遷都が行われると、翌1998年、カザフ語で“偉大な都市”を意味するアスタナと改称され、現在に至っています。

 さて、独立後のカザフスタンは、石油や天然ガス、鉱物資源など豊富な資源を背景に目覚ましい経済発展を遂げましたが、新首都の建設には、その成果を世界にアピールする意図も込められていました。そこで、1998年、カザフスタン政府は新首都建設のマスタープランとデザインに関する国際コンペを実施。参加した27チームの中から黒川紀章の都市計画案が1位になりました。

 アスタナの首都建設事業は、2030年までに100万都市とすることを目指して、現在も段階的に建設が進められていますが、今回の万博開催もその一環として企画されたものです。
 
 なお、アスタナ万博の会期は9月10日までの3ヶ月間の予定で、わが国を含む100カ国余りの再生可能エネルギー分野の国際組織・大手企業が出展。きのう(9日)おこなわれたオープニング・セレモニーには中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領も出席し、開催国のナザルバーエフ大統領は開会の辞で「将来的に、効率的で安全なエネルギーが次々と発明されるだろう。今回の国際博覧会がこうした発展に貢献することを確信している」と述べ、万博開催の意義を強調したそうです。

 
 ★★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史” 次回 は15日! ★★★ 

 6月15日(木)16:05~  NHKラジオ第1放送で、内藤が出演する「切手でひも解く世界の歴史」の第4回目が放送予定です。今回は、6月10日に開幕したばかりのアスタナ万博にちなんで、開催国のカザフスタンにスポットを当ててお話をする予定です。みなさま、よろしくお願いします。なお、番組の詳細はこちらをご覧ください。

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 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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