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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 日田祇園祭
2017-07-22 Sat 10:59
 きょう・あす(22・23日)、大分県日田市の厄除け神事、日田祇園祭が行われます。というわけで、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      日田祇園祭

 これは、1998年7月1日に発行された“ふるさと切手(大分県)・日田祇園”です。

 日田祇園祭は、豆田八阪神社・隈八坂神社・竹田若宮神社の三社の祭礼行事で、いまから400年以上前に、日隈城内にあった八坂神社が日隈城廃城のおりに現在の隈、寺町付近に移され(現八坂神社)、その後厄除け神事が行われるようになったのが由来とされています。江戸時代の寛文年間(1660-72年)には、杉の葉枝などを盛り、幕で飾った曳山があり、太鼓などで囃して巡行していたとの記録があります。1714年、南条代官のとき、京都の祇園山鉾を手本として、現在のような山鉾が奉納されるようになりました。祭神は素盞嗚尊です。

 “ヤマ”と呼ばれる山鉾は、江戸期から明治初期にかけて巨大化し、1884年には高さ10m を越える山鉾が登場しました。1901年には電柱の架線により山鉾巡行ができなくなりましたが、1924年に山鉾の高さを低くし再開。戦時中の1943年からの一時中断を経て、戦後復活し、現在に至っています。現在、祭に曳き出されるヤマは、隈地区の三隈町、大和町、竹田地区の川原町、若宮町、豆田地区の下町、上町、港町、中城町の出す8基と1990年に製作された全高10m の平成山鉾1基の計9基です。なお、今回ご紹介の切手は地元日田市の出身で文化功労者の日本画家、岩澤重夫が原画を制作しました。

 さて、日田祇園は、昨年(2016)年11月、“日田祇園の曳山行事”の名で、全国山・鉾・屋台保存連合会に加盟する33団体とともにユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」として登録されました。

 今回の祭礼は、世界遺産登録後最初に行われるものとして、関連行事の“山鉾集団顔見世”では、史上初めて、女性の囃子方が山鉾に乗ることも計画されていましたが、今月初めの九州北部豪雨で日田市も大きな被害を受けたことから、集団顔見世は中止となっています。ただし、メインの曳山行事に関しては、「祇園祭そのものが悪病退散、邪気を払う祭りなので、こんな年だからこそ何があっても開催したい」との原田啓介市長の強い意向もあって、当初の予定通り開催されることになりました。

 先日の九州北部豪雨では、農地や農業施設などの農業関連の被害額は、現時点で、福岡県でおよそ27億円、大分県がおよそ15億円、道路や橋、堤防などの土木施設の被害についても、大分県日田市でおよそ56億円、福岡県朝倉市でおよそ50億円、東峰村でおよそ10億円、添田町でおよそ7億円に達しており、政府としても、各地の梅雨明けを待って被害額を確定させたうえで、激甚災害に指定する予定です。

 きょう・あすの厄除け神事が、原田市長の言うように、災害復旧のための契機となることをお祈りしております。


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 7月27日(木)16:05~  NHKラジオ第1放送で、内藤が出演する「切手でひも解く世界の歴史」の第6回が放送予定です。今回は、8月4日の世界陸上開幕に先立ち、サニブラウン選手応援企画でガーナにスポットを当ててお話をする予定です。みなさま、よろしくお願いします。なお、番組の詳細はこちらをご覧ください。


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