内藤陽介 Yosuke NAITO
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 インド高速鉄道きょう起工式
2017-09-14 Thu 10:19
 日本の新幹線方式を導入し、インドで初めてとなる高速鉄道の起工式が、きょう(14日)、同国西部アーメダバードで、安倍晋三首相とインドのモディ首相が出席して行われます。というわけで、インドの鉄道に関する切手の中から、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      インド・鉄道150年

 これは、2002年4月16日にインドが発行した“鉄道150年”の記念切手(小型シート)で、鉄道開業時のようすが取り上げられています。口述のように、インド最初の鉄道が開通したのは1853年ですので、2002年の発行ということは、150周年ではなく、150年目という年回りになります。

 インドにおける本格的な鉄道建設計画は、1836年、マドラス(現チェンナイ)の技術者、キャプテン・コットンがボンベイ(現ムンバイ)=マドラス間に862キロの鉄道路線を敷設することを主張したのが最初とされています。

 次いで、1841年、マクドナルド・ステファンセンがカルカッタ(現コルカタ)から北西部への鉄道建設が提案され、1843年、具体的な区間として、カルカッタ=ミルザボール間の450キロが設定されました。この計画に基づき、1845年6月1日にロンドンで400万ポンドの資本金で東インド鉄道株式会社が設立されます。一方、ボンベイでは、1844年、ボンベイと内陸の綿花生産地を結ぶボンベイ・グレート・イースタン鉄道が計画されます。

 当初、インドにおける英国の統治機関である東インド会社は、巨額の経費が必要な鉄道の建設には消極的でしたが、1848年1月、英領インド総督に就任したジェイムズ・ラムゼイ (初代ダルハウジー侯爵)は、インドにおける鉄道建設の意義を認識し、1849年、東インド鉄道と大インド半島鉄道(ボンベイ・グレート・イースタン鉄道から改称)と建設契約を締結しました。

 これを受けて、鉄道建設の工事が始まり、1853年4月16日、ボンベイのボリ・ブンダー港からターネーまでの約34キロで、大インド半島鉄道によるインド最初の鉄道が開通しました。開業当初の機関車はスルターン、シンド、サヒーブの3両で、2都市間の所要時間は45分でした。

 当初、インドの鉄道は、旅客用というよりも、綿花・石炭・の輸送が主目的で、建設に際して英植民地当局は在地のインド人を酷使したため、民族運動などで破壊の対象にされたこともありました。

 独立後の1951年以降、インドの全鉄道は国有化され、現在はインド政府の鉄道省の監督下に置かれています。その総延長は6万3327キロ(・加・に次いで世界5位)、駅の数は6909にも及び、1日あたりの乗客は約1800万人、貨物は200万トンとなっています。


 ★★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史”  ★★★ 

 9月7日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」の第8回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、10月5日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。 

 なお、7日放送分につきましては、9月14日(木)19:00まで、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。

 ★★★ トークイベントのご案内  ★★★ 

      タウンミーティング in 福山

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