内藤陽介 Yosuke NAITO
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 パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学
2017-09-15 Fri 11:02
 かねてご案内のとおり、えにし書房から発売予定(奥付上の刊行日は9月30日)の拙著『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』の現物ができあがりましたので、ご挨拶申し上げます。(画像は表紙カバーのイメージ。クリックで拡大されます)

      パレスチナ現代史・表紙

 ことし(2017年)は、第1回シオニスト会議の開催(1897年)から120年、英国がパレスチナに“ユダヤ人の民族的郷土”を作ることを支持するとしたバルフォア宣言(1917年)から100年、イスラエル国家建国の根拠とされる国連のパレスチナ分割決議(1947年)から70年、中東現代史の原点ともいうべき第三次中東戦争(1967年)から50年という年回りになっています。

 これにあわせて、2012年12月から2017年8月まで『本のメルマガ』に連載していた「岩のドームの郵便学」をベースに、大幅に加筆修正した書籍『パレスチナ現代史:岩のドームの郵便学』を9月22日付で刊行することになりました。

 連載時のタイトルならびに本書の副題に取り上げた“岩のドーム”は、世界遺産にも登録されているエルサレム旧市街の歴史的建造物で、イスラムでは、メッカのカアバ、メディナの預言者のモスクに次ぐ第3の聖地とされています。したがって、パレスチナをめぐるアラブとユダヤの対立の中で、アラブ・イスラム諸国は、アラブないしはムスリムの土地としてのパレスチナの象徴として、岩のドームを取り上げた切手を数多く発行してきました。

 本書では、そうした岩のドームの切手を歴史的に分析していくことで、シオニズムやアラブ民族主義、東西冷戦、イスラム復興運動などの思想やイデオロギーが複雑に絡みあうなかで、パレスチナ問題をめぐる各国の認識と思惑の変遷を明らかにしています。特に、どの国が、いつ、どのような岩のドームの切手を発行してきたかということを仔細に検証してみると、反イスラエル陣営が決して一枚岩ではなく、彼らの間には微妙な齟齬が存在し続けてきたという現実も浮かび上がってくるのです。

 たとえば、本書では以下のようなエピソードもご紹介しております。

 ・岩のドームを描く最初の切手はオスマン帝国の崩壊直前に発行された
 ・第三次中東戦争直後、イスラエルが発行した岩のドームの切手を貼った郵便物は受け取りを拒絶されることもあった
 ・ホメイニ時代のイランフセイン時代のイラクカダフィ時代のリビアで発行された岩のドームの切手、それぞれの思惑と背景は
 ・2007年以降、ガザを実効支配するハマースが、西岸のファタハ政府とは別に岩のドームの切手をさかんに発行している
 
 つきましては、今後、書店の店頭などで実物をご覧になりましたら、ぜひ、お手にとってご覧いただけると幸いです。

 なお、本書をご自身の関係するメディアで取り上げたい、または、取り上げることを検討したいという方は、ご連絡いただければ資料をお送りいたしますので、よろしくお願いいたします。


 ★★★ トークイベントのご案内  ★★★ 

      タウンミーティング in 福山

  2017年9月17日(日) 14:00~、広島県立ふくやま産業交流館で開催の「日本のこころタウンミ-ティング in 福山」に憲政史家の倉山満さんとトークイベントをやります。お近くの方は、ぜひ、ご参加ください。なお、イベントそのものの詳細は、こちらをご覧ください。
      
 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』 ★★★ 

      パレスチナ現代史・表紙 本体2500円+税

 【出版元より】
 中東100 年の混迷を読み解く! 
 世界遺産、エルサレムの“岩のドーム”に関連した郵便資料分析という独自の視点から、複雑な情勢をわかりやすく解説。郵便学者による待望の通史!

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。
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