内藤陽介 Yosuke NAITO
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 9万アクセス
2006-08-21 Mon 01:05
 昨日(20日)遅く、カウンターが9万アクセスを越えました。いつも遊びにきていただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。

 さて、9万アクセスという区切りにちなんで、今日は9に絡む切手の中から、こんな1枚を引っ張り出してきました。(画像はクリックで拡大されます)

天女航空加刷

 これは、アメリカ施政権下の沖縄で1959年に発行されたエアメール用の切手で、9セントという額面は、中国本土・台湾・香港・マカオ・フィリピン・朝鮮宛の葉書の航空料金に相当しています。

 もともと、加刷の元になった切手は1957年8月に発行されたエアメール用の切手でしたが、1958年に沖縄では従来のB円に代わり、米ドルが使われるようになったため、B円時代の切手にドル表示の額面を加刷下切手が発行されることになったというわけです。

 ちょっと専門的なことをいうと、加刷文字の9cのうちのcの部分は、縦の棒が長いものと短いもの、さらにその中間のものという3つのタイプに分類されます。また、加刷切手の常として、加刷の位置が上下にずれたものや加刷の向きが上下逆になったものなども存在しています。もっとも、今回ご紹介しているくらいのズレ具合だと、特別なバラエティないしはエラーというのは、ちょっと無理があるでしょうが…。

 それにしても、加刷の元になった天女の切手は凹版印刷が素晴らしいですねぇ。アメリカ施政権下の沖縄切手って、この切手に限らず、概して同時代の日本切手に比べると、はるかに出来が良いんじゃないかと個人的には思っています。

 どうせ集めるんなら、綺麗な切手のほうが楽しいにきまっているので、そうした意味では、デザイン的に優れたものの多い沖縄切手は、これから切手をかじってみようという人にはお勧めのテーマだと思います。しかも、日本語の文献も揃っていますし、特別に高い切手もほとんどありませんからねぇ。どうです。あなたもやってみませんか?
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この記事のコメント
#276
たびたびコメント失礼いたします。この切手は製造元は日本の大蔵省印刷局なのでしょうか?内藤さんご指摘の通り、同時代の日本切手にはないテイストがあるように思います。
2006-08-21 Mon 09:20 | URL | おやじ #kcN02UG2[ 内容変更] | ∧top | under∨
 おやじ様
 いつもコメントありがとうございます。
 さて、加刷の元になった切手は、琉球側で原画を作成し、日本の大蔵省印刷局の栗原七三が原版を彫刻。印刷局で印刷されました。
 琉球切手の大半は、琉球側の原画を印刷局で印刷というパターンなので、やっぱり日本の切手がさえないのは、デザイナーの責任が大きいのかなぁ、と思ってしまいます。
2006-08-22 Tue 12:18 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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正確には、連合国の共通軍票であるAMC(Allied forces Military Currency)軍票の1種であり、他の連合国にも発行権があったが、日本に駐留した占領軍はアメリカ軍主体だったため、他国の軍は円建ての軍票は発行しなかった。当初のB円はアメリカ国内で印刷されたが、末期のも …
2007-07-14 Sat 13:42 沖縄がすごい | ∧top | under∨
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