内藤陽介 Yosuke NAITO
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 テロリスト図鑑:ロベスピエール
2005-07-14 Thu 08:59
 “テロリズム”という言葉は、フランス革命時のジャコバン派による“恐怖政治(regime de la Terreur 1793年6月 - 1794年7月)が語源となっています。で、その恐怖政治の主役だったのが、今日ご紹介するロベスピエールでした。

 マクシミリアン・ロベスピエールは、もともとは弁護士で、1789年、三部会にアルトワ州の第三身分代表として参加しました。同年、革命が起こると、最左翼ジャコバン派に属して頭角を現し、国王ルイ16世の処刑問題では主導的な役割を果たしました。革命の収束をめざすジロンド派内閣と対立し、サンキュロット(職人などの労働者庶民階級)の支持を得て、1793年6月2日、国民公会からジロンド派を追放。同年7月、彼は独裁的な権力を掌握します。そして、公安委員会、保安委員会、革命裁判所などの機関を通して、“恐怖政治”を断行し、反対派を次々とギロチン台に送って粛清し、独立小生産者による共和制樹立を目指しました。1793年10~12月までの処刑者は177名です。

 しかし、革命後の混乱の中でジャコバン派の経済統制は期待された成果を挙げることがなく、ハイパーインフレが進行。また、革命で土地を得た農民や経済的な自由を求める商工業者が保守化し、ジャコバン派の独裁と恐怖政治に対する不満が強まるなかで、1794年7月27日反ジャコバン派の起こしたテルミドールのクーデターによって逮捕、処刑されました。

ロベスピエール

 さて、ロベスピエールの肖像は、1950年に、彼に処刑されたダントンら他の革命指導者とともに寄付金つき切手に取り上げられています。

 ロベスピエールに関しては、死後ながらく、恐怖支配を主導した“ルソーの血塗られた右手”とのネガティブ・イメージが強かったのですが、20世紀になると、彼個人の清廉潔白なキャラクターが見直され、恐怖政治は革命を守るための非常手段であったという再評価がなされるようになっています。切手の発行も、そうした歴史の見直しに沿って行われたものであることは間違いありません。

 7月14日のフランス革命記念日ということで、今日は、元祖“テロリスト”のロベスピエールを取り上げてみました。


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