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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 建国記念の日
2018-02-11 Sun 11:08
 きょう(11日)は、建国記念の日です。というわけで、例年どおり、建国神話にちなんでこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      観光地百撰・日本平24円

 これは、“観光地百選”切手の第2集として、1951年4月2日に発行された「日本平」の切手のうち、日本平からの富士を取り上げた24円切手です。

 日本平は静岡県清水市の南方約5km、標高308mの“有度山”を中心とした一帯の丘陵地です。

 記紀神話によると、景行天皇の命を受けた日本武尊は、比比羅木之八尋矛を賜り、吉備臣の祖先である御鋤友耳建日子を伴とし東征に向かいました。東征に先立ち、伊勢を訪ねた日本武尊に対して、倭比売命(日本武尊の叔母で、斎宮の祖とされる女性)は神剣と袋を与え、「危急の時にはこれを開けなさい」と言いました。

 はたして、相模の国で、国造に荒ぶる神がいると欺かれた日本武尊は野中で火攻めに遭いましたが、叔母から貰った袋を開けると火打石が入っていたので、剣で草を刈り掃い、迎え火を点けて炎を退けて脱出。生還した日本武尊は国造らを全て斬り殺し、死体に火をつけ焼き(これが焼津の地名の由来とされています)、賊を平定しました。なお、この時の故事にちなみ、神剣は草薙の剣と命名されています。

 勝利の後、日本武尊は有度山の山頂に登り四方を見まわしたとされ、これが“日本平”の地名の由来となったとされています。

 観光地百選はもともと、毎日新聞社の企画で、10部門の観光地のベスト10を全国からの投票によって決めようというもので、各部門の1位となった10点が切手として取り上げられました。このうち、日本平は“平原”の部の第1位として切手に取り上げられました。

 切手の元になった写真は、国立公園切手で収集家にもなじみの深い岡田紅葉が撮影したもので、印刷庁の山田輝郎が原図の版下を作成しました。郵政省から印刷庁への発注は2月6日でしたが、刷色に関して試刷が何回かやり直された結果、校了は3月12日までずれ込んでいます。

 切手発行日の4月2日には静岡県庁で贈呈式が行われ、郵政大臣の代理から静岡県知事、清水市長、清水商工会議所会頭、静岡市長、静岡商工会議所会頭、安倍郡有土山村長に、それぞれ、特別封包の切手一シートが贈呈されました。

 さて、以前から繰り返し書いていることですが、天孫降臨神武東征などの建国神話は、それがそのまま歴史的事実であるとは考えられません。ただし、そういうレベルでいえば、『聖書』の記述にも歴史的事実としては認めがたい部分が多々あるわけで、欧米のキリスト教世界で(信じるか信じないかは別の問題として)『聖書』の物語をたしなみとして国民に教えているのであれば、わが国でも民族の物語=神話としての建国神話を日本人の大半が常識として共有しているのが本来の姿だと僕は思います。

 したがって、僕に言わせれば、歴史の授業ではなく、国語の授業でこそ、小学生のうちから徹底的に記紀神話を教え込むべきだと思うのですが、そういうことを言うと、左巻きの人たちは「戦前の皇国史観が大日本帝国の侵略戦争を支える役割を果たした」などと主張して反対するんでしょうな。困ったものです。


★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史” ★★

 2月8日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」第15回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、2月22日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。
 
 なお、2月8日放送分につきましては、2月15日(木)19:00まで、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。


★★★ 世界切手展< THAILAND 2018>作品募集中! ★★★

 本年(2018年)11月28日から12月3日まで、タイ・バンコクのサイアム・パラゴンで世界切手展<THAILAND 2018>が開催される予定です。同展の日本コミッショナーは、不肖・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を3月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、お待ちしております。


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