内藤陽介 Yosuke NAITO
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 八十八夜
2018-05-02 Wed 03:26
 きょう(2日)は八十八夜です。というわけで、例年どおり、お茶関連の切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      アルゼンチン・マテ茶(2014)

 これは、2014年にアルゼンチンが発行した“マテ茶”の切手です。

 マテ茶はパラグアイ・ブラジル・アルゼンチンを原産とするイェルバ・マテの葉や小枝を乾燥させた茶葉を用いた飲料で、スペイン人の来航以前から先住民の間で広く飲まれてきました。ヴィタミンやミネラルを豊富に含むため、野菜の栽培が困難な地域では栄養源としても重要です。緑茶と黒茶があり、前者は青臭みと苦味が強く、冷茶はテレレと呼ばれます。今回ご紹介の切手には、マテ茶を飲むためのフィルターつきストローの“ボンビジャ”と、暖かい茶の入った木製ポットの“グアンバ”が描かれています。

 マテ茶はアルゼンチンの国民的な飲料ですが、アルゼンチン出身のチェ・ゲバラの父親は、マテ茶のプランテーション農場を経営していました。このため、ゲバラ本人も幼少時からマテ茶に親しんでおり、持病の喘息を抑える効果が期待されることもあって、革命戦争中も、革命後のキューバ政府要人として職務を遂行している際も、マテ茶のグアンバを常に手元に置いていました。

 ちなみに、1956年11月、カストロがグランマ号でのキューバ上陸作戦を発令し、急遽、ゲバラも出発地のトゥスパン港へ向かいましたが、その際、「ゲバラは寝ていたベッドや飲みかけのマテ茶もそのままに、また、喘息の持病を抱える身として必携の吸入器さえ持たずに出発した」とのエピソードが広く知られています。このエピソードは、カストロの動員令がいかに急なものであったかを示すものとして有名ですが、同時に、ゲバラとマテ茶のつながりの深さを示すものともいえましょう。

 さて、5月末に刊行予定の拙著『チェ・ゲバラとキューバ革命』では、マテ茶や葉巻など、ゲバラを語るうえで欠かすことのできない“小道具”についての小ネタ的なエピソードもご紹介する予定です。正式な刊行日等、同書についての詳細が決まりましたら、このブログでもあらためてご案内いたしますので、よろしくお願いします。 


★★★ 近刊予告! ★★★

 えにし書房より、拙著『チェ・ゲバラとキューバ革命』が5月に刊行予定です!
 詳細につきましては、今後、このブログでも随時ご案内して参りますので、よろしくお願いします。

      ゲバラ本・仮書影

(画像は書影のイメージです。刊行時には若干の変更の可能性があります) 


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