FC2ブログ
内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 宿泊希望先は元中央郵便局
2018-06-04 Mon 17:47
 米紙ワシントン・ポストによると、今月12日、シンガポールで予定されている米朝首脳会談で、金正恩朝鮮労働党委員長ら北朝鮮代表団が宿泊先としてフラートン・ホテル(最高級スイートの宿泊料金は1泊6000米ドル)を希望しているものの、外貨不足などを理由に、米国またはシンガポール政府による費用の肩代わりを求めているそうです。というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      シンガポール・中郵(2000)

 これは、2000年にシンガポールが発行した“歴代中央郵便局”の切手のうち、1928-96年の中央郵便局の局舎が取り上げた1枚で、この建物を改装して2001年にオープンしたのが、件のフラートン・ホテルです。

 今回ご紹介の切手に取り上げられた建物は、上海にあった建築会社キース&ドウズウェルにより設計され、ドーリア式の円柱などを特徴とするパラディアン様式の建物として、1928年6月27日に完成。ほぼ1世紀前の1826年に英領海峡植民地が創設された際の初代総督、ロバート・フラートンにちなんで、“フラートン・ビルディング”と命名され、中央郵便局のみならず、いくつかの政府機関などが入居しました。第二次世界大戦中は、日本軍の攻撃を受け、当時の総督シェントン・トーマスがマレー駐在英軍司令官中将アーサー・パーシバル降伏について話し合った建物でもあります。

 なお、フラートン・ビルディングは1996年まで中央郵便局として使われた後、改装費用約240億円をかけ、2001年、香港企業の信和集団傘下の信和置業によりホテルとして開業しました。旧中央郵便局の局舎だった過去を活かして、ロビーには郵便ポストや以前の写真なども展示されています。なお、ホテル周辺の一帯はフラートンヘリテージの所有地で、かのマーライオンもその中に含まれているのだとか。

 来年(2019年)は、シンガポールでアジア切手展が予定されているので、宿泊は無理にしても、ホテルのロビーでビールくらいは飲んでみたいですな。
 

★★★ 近刊予告! ★★★

 えにし書房より、拙著『チェ・ゲバラとキューバ革命』が7月刊行予定です!
 詳細につきましては、今後、このブログでも随時ご案内して参りますので、よろしくお願いします。

      ゲバラ本・仮書影

(画像は書影のイメージです。刊行時には若干の変更の可能性があります) 

 なお、当初、『チェ・ゲバラとキューバ革命』は、2018年5月末の刊行を予定しておりましたが、諸般の事情により、刊行予定が7月に変更になりました。あしからずご了承ください。


★★ 内藤陽介の最新刊 『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』 ★★

      パレスチナ現代史・表紙 本体2500円+税

 【出版元より】
 中東100 年の混迷を読み解く! 
 世界遺産、エルサレムの“岩のドーム”に関連した郵便資料分析という独自の視点から、複雑な情勢をわかりやすく解説。郵便学者による待望の通史!

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。
スポンサーサイト

別窓 | シンガポール | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< スプートニクとガガーリンの闇(8) | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  おかげさまで13周年>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/