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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 雲中供養菩薩像
2018-09-02 Sun 11:14
 平等院鳳凰堂壁面の雲中供養菩薩像の1体(南14号)に、腹の部分を真横に切って薄板を入れ、像の傾きを修正したとみられる跡があることが、奈良国立博物館のX線CTスキャン調査で判明しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      雲中供養菩薩像(2001)

 これは、2001年8月23日に発行の世界遺産シリーズ第4集の1枚で、鳳凰の棟飾りのシルエットを背景に、雲中供養菩薩像の一体(南20号)が取り上げられています。

 雲中供養菩薩像は、平等院鳳凰堂の本尊、阿弥陀如来像を囲む堂内の長押の上の壁に架けられた52体の菩薩像で、当時の貴族が憧れた西方の極楽浄土手の菩薩たちの礼拝や音楽の演奏、舞踏などの姿が表現されています。1053年に定朝の工房で作られたものと考えられており、一個の檜材を掘り出して表面には金箔を押し、彩色や切箔の文様が施されていました。今回ご紹介の切手に取り上げられた南20号は舞姿菩薩像で、背中に“満月”と記されているため“満月菩薩”とも呼ばれています。

 なお、拙著『切手が伝える仏像:意匠と歴史』では、今回ご紹介の雲中供養菩薩像をはじめ、極楽浄土で如来の周囲に伺候し、香や華、灯明や飲食、さらには歌舞音曲などの供物を捧げる供養仏についても、いろいろご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。


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