FC2ブログ
内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 国際反戦デー40年
2006-10-21 Sat 00:50
 10月21日は国際反戦デーなのだそうです。国際反戦デーというのは、1966年(ちょうど40年前ですな)、日本労働組合総評議会(総評)が米軍のベトナム戦争介入に反対する全国政治ストライキを計画し、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけたことに由来する(ただし、“国際反戦デー”の名称が正式に使われるようになったのは1968年以降のことらしいです)とのことで、こんな1枚を持ってきてみました。例によって画像はクリックで拡大されます。

ベトナム反戦

 この切手は、1965年11月22日、当時の北ベトナムがノーマン・モリソンをたたえるために発行した切手です。

 1964年にアメリカによる北ベトナムへの空爆が始まった当初から、アメリカ国内では、大義なきまま強大な軍事力をもって貧しい北ベトナムを力でねじ伏せようとする戦争への反感から、ベトナム反戦運動が表面化していました。

 こうした状況の下で、1965年11月2日、アメリカの国防総省前でクエーカー教徒のノーマン・モリソンが抗議の焼身自殺を行い、アメリカ国内のみならず、全世界的に衝撃を与えました。当然、北ベトナムはモリソンの自殺を最大限に活用して全世界のベトナム反戦世論を喚起しようとします。その一環として、発行されたのが、今回の切手というわけです。なお、アメリカ政府は、当時、この切手をアメリカ国内に持ち込むことを法律で禁止しており、モリソン事件によってベトナム反戦運動が盛り上がることを強く警戒していた様子がうかがえます。

 切手は、モリソンの肖像の下に反戦デモの若者を配したデザインです。若者たちの服装は、一応、アメリカ人風になっていますが、どことなくアジア人の目で見た西洋人の顔という雰囲気が感じられるのが面白いところだと思います。

 なお、ベトナム戦争とその時代に関しては、いろいろと興味深い切手や郵便物が残されているのですが、その一端は、拙著『反米の世界史』(講談社現代新書)でも1章を設けてまとめてみましたので、機会がありましたら、是非、ご一読いただけると幸いです。
スポンサーサイト

別窓 | 北ヴェトナム | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< セザンヌ没後100年 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  択捉島は北方領土じゃない?>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/