内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ハリラヤ・プアサ
2006-10-25 Wed 01:49
 イスラム世界では、ラマダン(イスラム暦9月)の断食が終わり、各地でそのことを祝うさまざまなお祭りが行われています。というわけで、今日はこの1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

ハリラヤ・プアサ

 これは、1996年にシンガポール郵政が発行した印面つきの絵葉書で、マレー系(イスラム教徒)の最大のお祭りであるハリラヤ・プアサ(断食明けのお祭り)が取り上げられています。なお、シンガポールは多民族・多宗教国歌ですから、それぞれの民族・宗派間のバランスを取るため、このハリラヤ・プアサと同時に、中華系の春節、ヒンドゥー教徒のディーパバリ、キリスト教徒のクリスマスを題材とした絵葉書も発行されました。

 イスラム暦は閏月等の調整を行わない完全太陰暦(このため、我々の使っている太陽暦とは、年に11日程度のズレが生じます)であることにくわえ、断食の開始と終了を特定するための新月の判定が人間の目視によって行われるため、地域によって断食明けの日付は若干異なる場合があります。

 シンガポールとマレーシアの場合、今年は昨日(10月24日)が断食明けとなりました。現地のムスリム(イスラム教徒)たちは、新しい服でモスクを訪れ、1年を反省して年長者に許しを請い、その後、豪華な食事を楽しみます。また、断食明けからしばらくの間(シンガポールでは、今年は10月31日まで)、夜間のライトアップが行われ、街全体が華やいだ雰囲気になります。こうしたことから、ハリラヤ・プアサを日本の“お正月”になぞらえる人も少なくないようです。

 その昔、学生の頃にマレー系の人と話をしていて「ハリラヤ・プアサは日本にもあるか?」と聞かれたことがあります。その頃の僕は、ハリラヤ・プアサをただ単に、辞書的な意味での“断食明けのお祭り”としてしか理解していなかったので、「日本人は(圧倒的多数はムスリムではないので)断食をしないから、ハリラヤ・プアサもない」と応えてしまい、怪訝な顔をされて会話が途切れてしまったことがあります。

 いまにして思えば、彼は日本のお正月のことを詳しく聞きたかったんでしょうね。今日の記事を書きながら、そんな昔の失敗談(?)をふと思い出してしまいました。

 *11月3日(金・祝)16:00より、東京・池袋で開催の<JAPEX>会場内にて『満洲切手』刊行記念のトークを行います。よろしかったら、是非、遊びに来てください。(『満洲切手』については、こちらもご覧ください)
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