内藤陽介 Yosuke NAITO
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 オーストラリア切手展
2006-11-04 Sat 01:07
 昨日(3日)の<JAPEX>会場での『満洲切手』の講演は、盛況のうちに無事終了いたしました。お越しいただいた皆様には、この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。

 さて、昨日に引き続き、現在、東京・池袋のサンシャイン文化会館で開催中の<JAPEX>に併催されている“オーストラリア切手展”にちなんで、こんな切手をご紹介してみましょう。(画像はクリックで拡大されます)

タスマニア1858年

 これは、1901年に現在のオーストラリア連邦が結成される以前のオーストラリアの植民地、タスマニアで1858年に発行された切手で、ヴィクトリア女王が描かれています。

 タスマニアはオーストラリア大陸南東部から240キロ南方の海上に浮かぶ島ですが、1642年にオランダ人の探検家アベル・タスマンによって“発見”された当時はオーストラリア大陸の一部と考えられていました。なお、当初はこの地域は“タスマニア”ではなく、当時のオランダ東インド会社総督ヴァン・ディーメンにちなみ“ヴァン・ディーメンス・ラント”と命名されています。

 タスマニアへのイギリス系の移民の入植は1803年のに始まりましたが、初期の移民者は主に流刑囚とその看守でした。当時は、行政的にニューサウスウェールズの一部とされていましたが、1826年12月にニューサウスウェールズから分離し、独自の植民地政府を構成します。

 最初の切手が発行されたのは1853年のことでしたが、このとき発行された切手の国名表示はタスマニアではなく、“ヴァン・ディーメンス・ランド”でした。それが、タスマニア表示となるのは、1857年発行の切手からです。

 さて、今回の“オーストラリア切手展”では、タスマニア切手のコレクションとしては世界一(国際切手展でグランプリを受賞した作品ですから、文句なく、世界一といってよいでしょう)といわれる佐藤浩一コレクションを展示することができました。日本ではめったに見ることのできない大コレクションが展示される貴重な機会ですので、是非、お見逃しのないよう、この機会にご覧いただくことをお勧めいたします。

 なお、“オーストラリア切手展”では、この他にも、連邦発足後最初の正刷切手「カンガルーと地図」を扱った長島裕信さんの専門コレクションや「ジョージ五世シリーズ」を扱った吉村昭紀さんの専門コレクションなど、見ごたえのある作品が展示されています。

 また、池袋の会場からシャトルバスで結ばれている目白会場では、日本とオーストラリアを切手を通じてさまざまな角度から比較した“日豪交流記念切手展”も開催されております。

 オーストラリア関連の切手がこれだけまとまって日本国内で展示される機会はなかなかないと思いますので、是非、会場にお越しいただけると幸いです。
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この記事のコメント
#389 ザイラシーヌの切手は
こんにちは。いつも拝読しています。オーストラリアの、Thylacine(ザイラシーヌ)(魅力的な野生のネコ科の大きい肉食の有袋類)が絶滅したと宣言されたの日を記念する切手とかも展示されているのでしょうか?
2006-11-04 Sat 14:24 | URL | Jenny Nakamura #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 Jenny Nakamura様
 はじめまして。
 さて、<JAPEX>のオーストラリア展は、20世紀前半までの切手のコレクションの展示というコンセプトでまとめてしまいましたので、残念ながら、お尋ねの切手は展示しておりません。まことに申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。
2006-11-05 Sun 08:23 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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