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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ノーベル化学賞に吉野彰氏ら
2019-10-10 Thu 00:47
 スウェーデン王立科学アカデミーは、きのう(9日)、今年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池の開発で、旭化成名誉フェローの吉野彰氏や英オックスフォード大教授だったジョン・グッドイナフ氏らに贈ると発表しました。日本人のノーベル賞は昨年の医学生理学賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授に続き2年連続で、化学賞は2010年の鈴木章北海道大名誉教授と根岸英一・米パデュー大特別教授以来9年ぶりです。

      ニュージーランド・マオリ語シート(2017)

 これは、2017年にニュージーランドで発行された“マオリ語”の切手シートで、コンピューターや電気自動車など、現在文明の利器を取り上げて、それぞれ、英語とマオリ語で説明する構成になっています。

 切手シートの上部には、ノートパソコンに接続して充電しているスマートフォンが描かれていますが、今回、ノーベル化学賞の受賞対象となった業績のリチウムイオン電池は、ほぼすべてのスマートフォンや携帯電話で使われています。

 今回、ノーベル賞を受賞した旭化成工業の吉野氏らは、白川英樹氏(2000年ノーベル化学賞)が1977年に発見した電気を通すプラスチックの“でポリアセチレン”に注目。1983年にコバルト酸リチウムを正極、ポリアセチレンを負極に使ったリチウムイオン電池を試作し、さらに、1985年には熱に強く、小型化できる炭素材料を負極に使い、リチウムイオン電池の基本形を完成させました。

 その後、1991年、ソニー・エナジー・テックが世界で初めてリチウムイオン電池を商品化。さらに、1993年、旭化成工業と東芝との合弁会社であるエイ・ティーバッテリーが商品化、1994年には三洋電機により黒鉛炭素質を負極材料とするリチウムイオン電池が商品化されています。

 ちなみに、今回ご紹介の切手に取り上げられている品物は、マオリ語では以下のような単語に訳されています。

 ・携帯電話 Waea Pūkoro': waea は19世紀に英国が電信を敷設した際の“wire”から転訛した語で“電話”の意。 pūkoro は伝統的なマオリ語で“柔らかい容器”や“ポケット”などを意味する語です。

 ・テキスト Pātuhi: pā は“触る”、tuhi は“書く”ないしは“指し示す”を意味する語です。

 ・コンピューター Rorohiko: “脳”を意味する roro と、もともとは“明かり”を意味し、近代以降は“電気”の意味も持つようになった hikoとの合成語です。

 ・フラッシュ・ドライブ(USBメモリー) Pūmahara: pū は“機械”ないしは“装置”を意味する pūrere に由来する語、mahara は“記憶”を意味する語で、合成語としては、直訳すると“記憶装置”になります。

 ・Wi-Fi Ahokore: aho は“コード、線、紐”などを意味する語、kore は“無”を意味しますので、直訳すると“無線”の意味です。

 ・パスポート Uruwhenua:“入る”を意味する uru と“土地、国家”を意味する whenua の合成語です。ニュージーランドでは、1993年以降、英語版のみならず、全編マオリ語のパスポートも発行されています。

 ・空港 Taunga Rererangi: . taunga は“港”、rererangiは“飛ぶ”を意味する rere+“空”を意味するrangi の合成語で、あわせて空港の意味となります。

 ・GPSシステム Pūnaha Kimi Ahunga: pūnaha は“(あらゆる種類の)システム”、kimi は”見つける”ないしは“探す”、ahunga は“居場所”ないしは“目的地”の意味で、GPSはマオリ語での略語では PKA になります。

 ・摩天楼 Whare Tīkoke: whare は“建物”、tīkoke は“至高の天”を意味する語です。

 ・電気自動車 Waka hiko: waka は“乗り物”、hiko は“電気”を意味します。


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