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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 中村哲医師、亡くなる
2019-12-05 Thu 18:18
 ペシャワール会現地代表で、アフガニスタンで長年支援活動に携わってきた日本人医師、中村哲さんが、きのう(4日)、同国東部のナンガルハル州ジャララバードで銃撃され、亡くなりました。享年73歳。というわけで、現地での用水の確保に尽力した中村さんにちなんで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      アフガニスタン・農民の日(1984・用水路)

 これは、1984年、親ソ政権下のアフガニスタンで発行された“農民の日”の記念切手のうち、用水路の浚渫風景を描いた1枚です。

 中村さんは、1946年、福岡市生まれ、九州大学医学部卒業後、国内病院勤務を経て、今回ご紹介の切手が発行された1984年、パキスタン北西辺境州の州都でアフガニスタンとの国境にも近いペシャワールに赴任。1991年にはアフガニスタン側のナンガルハル州の村に診療所を開設し、さらに、1998年にはペシャワールにパキスタンおよびアフガニスタン両国での活動の恒久的拠点となる病院を開設し、ハンセン病を中心とする医療活動に従事してきました。

 2001年、911テロ事件の首謀者、ウサマ・ビン・ラディンを匿っているとの理由で米国がアフガニスタンを空爆し、多くの一般市民にも犠牲者が出た際には“アフガンいのちの基金”を設立し、アフガニスタン国内避難民への緊急食糧配給を実施し、2002年2月までに15万人の難民に配給を行っています。

 2000年にアフガニスタンで大旱魃が発生した際、赤痢の患者が急増したのを契機として、「医者がいなくても生きられるが、水なくしては生きられない」と考え、清潔な飲料水の確保にも着手。これまでに、約1600本の井戸を掘削しました。た井戸は約1600本に上った。また、“アフガンいのちの基金”をもとに、2003年3月、灌漑用水確保15ヵ年計画として、アフガニスタンで山田堰及び堀川用水の利水構造をモデルとする全長27キロにも及ぶ“マルワリード”用水路の建設を開始。2010年には全長25.5 キロの用水路が完成・稼働し、約3000 ヘクタールの荒廃地が農地となりました。

 こうした長年の功績が認められ、昨年(2018年)、アフガニスタンのガニ大統領は中村さんに国家勲章を、今年(2019年)10月には外国人として初めて、アフガニスタンの名誉市民権を授与していました。

 あらためて、謹んでご冥福をお祈りします。


★★ 講座のご案内 ★★

 12月以降の各種講座等のご案内です。詳細については、各講座名をクリックしてご覧ください。

東アジア歴史文化研究会
 12月12日(木) 18:30~ 於常圓寺祖師堂ホール
 朝鮮半島現代史の“原点”についてお話しします。
 参加費 2000円
 詳細は、主催者(東アジア歴史文化研究会)まで、メール(アドレスは、e-asia★topaz.ocn.ne.jp スパム防止のため、ここでは、★を@に変えています)にてお問い合わせください。

日本史検定講座(全8講)
 12月13日(金)スタート!
 内藤は、全8講のうち、2月20日の第6講に登場します。

・武蔵野大学生涯学習秋講座 
 飛脚から郵便へ―郵便制度の父 前島密没後100年―
 2019年12月15日(日) 
 (【連続講座】伝統文化を考える“大江戸の復元” 第十弾 )

・よみうりカルチャー 荻窪
 宗教と国際政治
 毎月第1火曜日 15:30~17:00
 1/7、2/4、3/3(1回のみのお試し受講も可)


★ 最新作 『アウシュヴィッツの手紙 改訂増補版』 11月25日発売!★

       (増補改訂版)アウシュヴィッツの手紙・表紙  本体2500円+税(予定)
 
 出版社からのコメント
初版品切れにつき、新資料、解説を大幅100ページ以上増補し、新版として刊行。独自のアプローチで知られざる実態に目からウロコ、ですが淡々とした筆致が心に迫る箇所多数ありです。

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