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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ドレスデン空襲から75年
2020-02-13 Thu 01:55
 第二次大戦末期の1945年2月13-15日、連合国が行ったドレスデン空襲から75周年になりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      東ザクセン州・ドレスデン再建(ツヴィンガー)

 これは、1946年にソ連軍政下の東ザクセン地区で発行された“ドレスデン再建”の寄附金つき切手で、「(建築中!(Wir bauen auf)」の文言の下、ドレスデンのランドマークであるツヴィンガー宮殿の空襲以前の姿が描かれています。

 1945年2月13日から15日にかけて、連合国軍(英空軍および米陸軍航空軍)は、ドイツ東部の都市、ドレスデンに対して、延べ1300機の重爆撃機が、4度におよぶ空襲で合計3900トンの爆弾を投下。ドレスデンの街の85%が破壊され、公式統計でも民間人の3万5000人(最大で、11万5000人とする推定もあります)が死亡しました。空襲の大義名分は「東からドイツを攻撃するソ連軍の進撃を空から支援する」とされていましたが、1945年2月の時点ではすでに戦争の帰趨はほぼ決着しており、戦略的に意味のない無差別爆撃として、東京大空襲広島・長崎への原爆投下とともに、連合国による“戦争犯罪”の典型例ともされています。

 空襲からほぼ3ヵ月後の1945年5月に降伏したドイツは米英仏ソによって分割占領されましたが、ドレスデンを含む東ザクセン地区はソ連の軍政下におかれ、今回ご紹介の切手のようなローカル切手が発行・使用されています。なお、ソ連の占領地域には、1949年10月7日、“ドイツ民主共和国(東ドイツ)”が建国され、1990年のドイツ統一まで、共産主義体制下に置かれました。

 今回ご紹介の切手に取り上げられたツヴィンガー宮殿は、ザクセン選帝侯のフリードリヒ・アウグスト1世(在位1694-1733)により、1711年から1732年にかけて建設されました。設計の中心を担ったダニエル・ペッペルマンは、フリードリヒ・アウグスト1世の命を受けてプラハ、ウィーン、フィレンツェ、ローマへ旅行したほか、パリのヴェルサイユ宮殿を見学しており、その成果をふまえて、バロック建築の傑作と呼ばれる宮殿を完成させました。

 1945年のドレスデン空襲では壊滅的な打撃を受けたため、戦後まもないソ連軍政期から調査・修復が開始され、1951年に中庭の利用が再開。その後も補修が継続されて徐々に公開部分が拡大され、1963年にはほぼ戦前の姿を回復しました。現在は、ドレスデン美術館のアルテ・マイスター絵画館等として利用されています。
 

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