2006-11-14 Tue 01:08
ちょっと古いニュースですが、先週末の11日限りで、香港島の中環、郵政總局隣にあったスターフェリーの乗り場が、移転のため、その役割を終えたのだそうです。
というわけで、こんな1枚を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます) ![]() これは、1998年、スターフェリーの100年を記念して中国香港(中国に返還された後の香港)で発行された記念切手のうち、20世紀初頭の初期のフェリーを取り上げた1枚です。 スターフェリー(天星小輪)は、香港のビクトリア・ハーバーの両岸、尖沙咀-中環、尖沙咀-湾仔、湾仔-紅磡、中環-紅磡間ならびに観光客用の周遊ルートを運航しているフェリーで、1898年から運行されています。 スターフェリーの運航が始まった1898年は、イギリスが清朝から、いわゆる新界地区を租借した年、すなわち、“英領香港”が完成した年にあたります。その後、第二次大戦中、日本の占領下で一時的に運行が停止されたものの、日本の敗戦により、1946年から運行が再開され、現在にいたっています。 中環でのスターフェリーの新しい乗り場は、今年(2006年)になって完成した新しい埋立地の一番東端にあり、南Y島など港外線フェリーの乗り場と並んでいます。 新しい桟橋は19世紀に香港の海沿いに建ち並んでいた建物を模したデザインとのことで観光客には受けが良さそうですが、路面電車の駅(HSBC前)からは離れてしまったので、地元の人たちからは不便になったといって苦情が出るかもしれません。 スターフェリーといえば、2004年に香港で開かれたアジア国際切手展に出品者として参加した際、滞在期間中、毎日の足として使っていたことが懐かしく思い出されます。その時の展覧会には、僕はオープン・クラスに“A History of Hong Kong”という作品を出品したのですが、この作品は、返還の年の1997年に刊行した『切手が語る香港の歴史』の内容を、大幅に増補改定したものです。 おかげさまで、“A History of Hong Kong”は部門最高賞のExcellentという賞をいただきましたので、これをもとに10年前の仕事のリニューアル版を作りたいというのが僕の希望です。特に、来年は返還から10周年という節目の年。タイミング的には、これを逃すと次のチャンスはいつ巡ってくるかわからない状況なので、なんとか頑張らないといけませんね。 スポンサーサイト
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#401 フロリダで発見の切手
先生、先日はありがとうございます。先生フロリダの不在者投票の封筒にIInverted Jennyの希少切手が貼ってあったというの記事は読まれましたか?この切手どうなるんでしょう。(↑の記事とは関係なくてすみません)
#409 コメントありがとうございます
Jenny様
コメントありがとうございます。この話は、切手関係者の間でかなり話題になっています。ただ、貼られている切手が本物なのかどうか、実物を検証できるようにならないとなんともいえないでしょうね。 認知症の老人が貼って出した可能性が高いとも言われているようですが、そうだとすると、珍品切手を模したラベルを貼って出してしまったということもありそうですし…。 とりあえずは、続報を待つという感じです。 |
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