内藤陽介 Yosuke NAITO
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 切手の中の建設物:宣武門教会
2006-12-13 Wed 01:21
 (財)建設業振興基金の機関誌『建設業しんこう』の12月号が出来上がりました。僕が担当している連載「切手の中の建設物」では、今月は、クリスマスの月ということもあって、協会の切手の中から、バチカンの発行した北京の宣武門教会を取り上げてみました。(画像はクリックで拡大されます)

宣武門教会

 1582年、広東に入ったイタリア出身のイエズス会宣教師マテオ・リッチは、科学知識を武器に布教活動を展開。1601年には明朝の皇帝・万暦帝への謁見を果たし、北京での居住と中国本土での布教の許可を獲得し、1605年には、紫禁城の西南、宣武門の内側の一角に居を定め、そこに小さな聖堂を建てました。

 1644年、明朝に代わって清朝が中国本土を制圧した後も、しばらくはイエズス会の活動は続けられ、皇帝・順治帝は、1650年、ドイツ出身のイエズス会宣教師アダム・シャールに対して、かつてリッチが住んでいた一角を下賜。シャールはこの地にバロック様式の本格的な天主堂を建て、自らもそこに住みます。これが中国最古の教会、聖母無染原罪堂です。ただし、一般には、聖母無染原罪堂という正式名称ではなく、所在地にちなんで“宣武門内天主堂(宣武門教会)”ないしは紫禁城との位置関係から“南堂”と呼ばれることのが普通です。現在、この教会のすぐ近くには地下鉄・宣武門駅があり、観光客にとってもアクセスは便利です。なお、現在の建物は、義和団事件で破壊された後、1905年に再建されたもので、オリジナルの建築ではありません。

 今回ご紹介している切手は、1990年にバチカンが発行した「北京・南京教区300周年」の記念切手(“教区”とは、キリスト教で一定地域の教会をまとめた教会行政上の組織のこと)の1枚で、バチカン所蔵の絵画に描かれた聖母無染原罪堂が取り上げられています。

 児童画にも通じるような素朴なタッチが、何ともいえない良い味を出している1枚だと思うのですが、いかがでしょうか。
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