FC2ブログ
内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 カイロ近郊で列車脱線、約100人負傷
2021-04-19 Mon 03:27
 エジプト北部、トゥーフ(カイロ北方33キロの都市)近郊のサンダンフール駅付近で、きのう(18日)、カイロ発マンスーラ行きの列車が脱線し、日本時間19日朝の時点で、少なくとも11人が死亡、98人が負傷しました。というわけで、亡くなられた方の御冥福と、負傷者の方の御快癒をお祈りしつつ、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      エジプト・鉄道会議(1852)

 これは、1933年1月、カイロ北西のヘリオポリスで開催された“国際鉄道会議”に際してエジプトが発行した記念切手のうち、1852年の蒸気機関車を取り上げた1枚です。

 1825年に世界最初の蒸気機関車鉄道として英国のストックトン・アンド・ダーリントン鉄道が開業して以来、欧米各地で鉄道建設が本格化する中で、1833年、エジプトのムハンマド・アリー・パシャはスエズ-カイロ間の鉄道建設を構想しました。しかし、この構想は実現することなく、1848年、ムハンマド・アリー・パシャは崩御。その後、後継のアッバース・パシャがエジプト初の標準軌鉄道を造るため、1851年に英国のロバート・スチーブンソンとコンタクトを取り、ようやく、エジプトの鉄道建設事業が始まりました。

 こうして、1854年、エジプト最初(というよりも、オスマン帝国域内およびアフリカ大陸でも最初)の鉄道がアレクサンドリア-カフル・イッサ(地中海沿岸の都市)間が開業し、今回ご紹介の切手に取り上げられた蒸気機関車が運転を開始しました。アッバース・パシャは同年崩御しましたが、建設工事は後継のサイード・パシャによって継続され、1856年にはアレクサンドリア - カイロ(現ラムセス駅)間の鉄道が全通。以後、エジプト国内の鉄道網が整備されていくことになります。

 さて、エジプトでは、近年、鉄道事故が多発しており、この1ヵ月以内だけでも、今回の事故を含めて3件の重大事故が発生しています。特に、3月26日には、上エジプトのソハグ県タフタ(カイロの南方460キロ)で、少なくとも32人が亡くなり、165人が負傷する大事故が発生したばかりでした。 


★ 放送出演・講演・講座などのご案内★

 4月19日(月) 05:00~  
 文化放送の「おはよう寺ちゃん 活動中」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。

 4月23日(金) 15:00~ 
 東京・浅草の東京都立産業貿易センター台東館で開催のスタンプショウ会場にて、拙著『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.1 戦前編』の刊行記念トークを行います。入場無料・事前予約不要ですので、お気軽にご参加ください。なお、スタンプショウの詳細はこちらをご覧ください

 4月24日(土)  倉山塾東京支部特別講演
 靖国神社参拝と講演がセットになった有料イベント(参加費は3000円、高校生以下1000円)で、スケジュールは以下の通りです。
 14:15 集合 靖国神社 大村益次郎像前 → 参拝(昇殿参拝ではありません)後、講演会場へ移動
 15:00 講演会の受付開始
 15:30-17:00 内藤の講演(拙著『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.1 戦前編』の内容が中心ですが、前日のスタンプショウとは内容が異なるので、両方ご参加いただいても問題ありません)
 * 終了後、懇親会の予定あり(別途予約が必要です)
 お申し込みなどの詳細はこちらへ。一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。

 5月15日(土)~ 武蔵野大学の生涯学習講座
 5月15日、22日、6月5日、19日、7月3日、17日の6回、下記のふたつの講座でお話しします。 
 13:00~14:30 「日本の郵便150年の歴史 その1 ―“大日本帝国”時代の郵便事情―」
 15:15~16:45 「東京五輪と切手ブームの時代 ―戦後昭和社会史の一断面―」
 対面授業、オンラインのライブ配信、タイム・フリーのウェブ配信の3通りの形式での受講が可能です。詳細については、武蔵野大学地域交流推進室宛にメール(lifelong★musashino-u.ac.jp スパム防止のため、アドレスの@は★に変えています)にてお問い合わせください。

★ 『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.1 戦前編』4月20日刊行! ★

      郵便創業150年の歴史ー1表紙 2530円(本体2300円+税)

 明治4年3月1日(1871年4月20日)にわが国の近代郵便が創業され、日本最初の切手が発行されて以来、150年間の歴史を豊富な図版とともにたどる3巻シリーズの第1巻。まずは、1945年の第二次大戦終戦までの時代を扱いました。今後、2021年11月刊行予定の第2巻では昭和時代(戦後)を、2022年3月刊行予定の第3巻では平成以降の時代を取り扱う予定です。

 ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 


★★ 内藤陽介の最新刊 『世界はいつでも不安定』 ★★

      世界はいつでも不安定・表紙カバー 本体1400円+税

 出版社からのコメント
 教えて内藤先生。
 地上波では絶対に伝えられない国際情勢の事実をユーモアを交えて解説!
 チャンネルくらら人気番組「内藤陽介の世界を読む」が完全書籍化!

 版元特設サイトはこちら。また、ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 
スポンサーサイト




別窓 | エジプト:独立王制時代 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 郵便創業150年 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  ラウル・カストロ、引退を表明>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/