内藤陽介 Yosuke NAITO
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 オイル・リヴァーズ
2006-12-28 Thu 00:54
 アフリカ中部、ナイジェリア最大の都市ラゴス近郊の人口密集地域で石油パイプラインが爆発して火災が発生し、少なくとも200人が死亡、60人がやけどを負うという大惨事があったそうです。

 このニュースを聞いて、今日はこんな切手を引っ張り出してきました。(画像はクリックで拡大されます)

オイル・リヴァーズ

 これは、1892年にイギリスの支配下にあったオイル・リヴァーズ保護国で発行された切手です。

 現在、ナイジェリアは世界第6位の産油国ですが、その一大油田地帯がギニア湾に面したニジェール川の三角州地帯、ニジェール・デルタです。ニジェール・デルタでの油田開発はイギリス時代末期の1950年代以降のことですが(ちなみに、ナイジェリアの独立は1960年のことです)、それ以前は、この地域はアブラヤシのプランテーション地帯でした。オイル・リヴァーズという名称も、石油ではなく、アブラヤシの産地であることから付けられた名前です。

 なお、オイル・リヴァーズ保護国は1885年に設立されましたが、1893年にはニジェール海岸保護国に改変されてしまい、オイル・リヴァーズの表示の入った切手も使われなくなってしまいます。

 さて、今回の石油パイプラインの火災事故は、どうやら、パイプラインから漏れる燃料を持ち去ろうとした住民の不注意で、漏れた燃料に引火したことが原因と見られているとか。

 現在のラゴスは、人口の増加に都市機能が追いつかず、バス・タクシーなど交通機能は麻痺状態。失業率も高く、きわめて治安の悪い都市として知られています。じっさい、パイプラインから石油を不正に持ち出して売買するなんてことは、人間の生命に関わることではないため、たいした犯罪とはみなされていないようで、そうしたことが今回の事故につながったとみてよいでしょう。

 メール詐欺として悪名高いナイジェリアの手紙といい、どうも、この国についてはあまり良い話を聞きませんねぇ。
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