内藤陽介 Yosuke NAITO
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 切手で世界旅行:タージ・マハル
2007-02-06 Tue 00:54
 久しぶりに、時事通信社の配信用コラム「切手で世界旅行」のことを取りあげてみましょう。おそらく、5回目も既に掲載されていると思いますので(最終回の掲載後にまとめて送られてくるのでしょうが、いまのところ、僕のところには3回目以降の掲載誌が送られていないので、掲載状況がわからないのです)、その内容をご紹介しておきましょう。

 5回目のお題は“タージ・マハル”でしたので、こんな切手を使ってみました。(画像はクリックで拡大されます)

タージ・マハル

 インド最大の観光名所となっているタージ・マハルは、ムガール朝時代の皇帝シャー・ジャハンが愛妃ムムターズ・マハルを葬るため、1632年から54年にかけて建設した総大理石の巨大な墓廟建築です。

 この切手は、タージ・マハルを取り上げた最初の切手で、英領インド帝国時代の1935年5月6日、英国王ジョージ5世の即位25周年を記念して発行された7種セットのうちの1枚です。このとき発行された記念切手は、左側に椰子の木、右側に正装した国王の肖像を描いた枠(額面ごとに色が異なる)の中にインド各地の名所を黒一色で印刷したもので、タージ・マハルは2.5アンナの切手に取り上げられました。

 第一次大戦と世界恐慌で大きく屋台骨が傾いたとはいえ、1930年代の大英帝国は世界中に植民地を有する覇権国家としての地位は何とか維持していました。1935年のジョージ5世即位25周年に際しては、英本国のみならず、世界各地の英領植民地でウィンザー城と国王の肖像を描く共通デザインの切手がいっせいに発行され、世界に冠たる大英帝国の威光が示されています。

 しかし、英領インド帝国という“国家”が置かれ、英国王がインド皇帝を兼任するという形式を取っていたインドでは、他の英領地域とは異なり、ここに示したような独自のデザインの切手が発行されましたが、どちらも、古きよき大英帝国の時代を感じさせる一枚といってよいでしょう。

 皆様の周囲で、この切手の写真が載っている新聞があったら、それは僕の記事かもしれませんので、古紙回収に出す前に、いま一度、お読みいただけると幸いです。
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