fc2ブログ
内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 『反米の世界史』予告編(3)
2005-06-05 Sun 00:54
まだまだ、このブログの使い方をよく分かっていないのですが、とりあえず、メッセージボードを使うと日記とは別に、ページのトップに文章や画像を入れられることが分かりましたので、去年の11月に刊行した『切手と戦争:もう一つの昭和戦史』(新潮新書)の宣伝を入れてみました。やはり、戦後60年という現在のタイミングで、一人でも多くの方に読んでいただきたい本ですから…。

 で、新書の常として表紙のデザインは規格モノでアップしても面白くありませんので、刊行時に編集部の方が作ってくださったPOPを画像として載せています。ただ、POPの画像では、使われている絵葉書がいまいち見づらいので、今日は、その画像をアップしてみました。

鎧武者

 この絵葉書は、ムッソリーニ時代のイタリアの独裁与党、ファシスタ党が作成した軍事郵便用のもので、日独伊三国の旗を背景に、日本を象徴する鎧武者が軍艦を叩ききっている場面が描かれています。軍艦を良く見てみると、ユニオンジャックと星条旗が掲げられており、三国同盟をバックにした日本が太平洋で“鬼畜米英”をやっつけるというイメージが表現されています。鎧武者の格好が、なんとなく、イタリアっぽくお洒落なの感じなので、僕のお気に入りの1枚です。なお、この葉書が差し出されたのは1943年5月。バドリオ内閣による降伏は同年9月のことでしたから、イタリアの敗色がかなり濃厚になっていた時期です。

 6月16日に刊行予定の『反米の世界史』では、日本中で“鬼畜米英”が叫ばれていた時代を中心に、20世紀初頭から太平洋戦争を経て1960年の安保騒動にいたるまでの日米関係の歴史を、この絵葉書をはじめ、さまざまな切手や郵便物などでたどっています。ご一読いただけると幸いです。
スポンサーサイト




別窓 | イタリア | コメント:7 | トラックバック:1 | top↑
<< 香港と軍票 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  『反米の世界史』予告編(2)>>
この記事のコメント
#1125
偶然どこかの画像掲示板から、ここに掲載されている画像と同じものを発見し、コレはなんだろうと思っていました。
画像から読み取れる「日独伊」「三国同盟」「鎧武者」のキーワードでこちらまでたどり着きました。もやもやしていたものがわかってとても助かりました
2008-03-16 Sun 08:47 | URL | カツヲ #mQop/nM.[ 内容変更] | ∧top | under∨
 カツヲ様
 お役に立てたようでうれしいです。
 これからもよろしくお付き合いください。
2008-03-19 Wed 08:28 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#1899 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-11-25 Thu 17:12 | | #[ 内容変更] | ∧top | under∨
#2072 イタリアの絵葉書だとは!
古い記事に今頃にコメントを入れてすみません。
これがイタリアの軍事郵便用の絵葉書だとは、知りませんでした。二本の刀を持つことを許され、信義を掟として命を捧げる侍の伝統的なイメージは、この国が大儀とする思想を表している。という解説を付けてフランスの教科書に掲載されています。意図的なファシスト国家Japonの垂れ流し的イメージ操作だと思います。それが現代の歴史教科書なので、非常に問題です。
この絵はがきのそもそものイラストは、すでにあったものでしょうか?それとも1943年に絵はがき用にイタリア人が描いたものなのでしょうか?田中上奏文をベイスにした連合国側の発想だと思いますので、誰の筆になるのか非常に興味があります。
詳しくはTrackbackさせていただきました。
2011-11-22 Tue 13:42 | URL | Bruxelles #qXcWIg3k[ 内容変更] | ∧top | under∨
 Bruxelles様

 この絵葉書の元の絵については調査しきれていないのですが、イタリアのファシスト党が軍事郵便用に作ったはがきなので、連合国側の発想ということはないと思います。(使用されたのは1943年ですが、おそらく、制作は真珠湾後の1942年ではないかと僕は推測しています)

 このハガキは、われわれの世界ではかなり有名で人気のある1枚で、日本に対するネガティヴな意図をもって作られたという話は聞いたことがありません。このほかにも、当時のイタリアでは、世界の新秩序のためにともに突撃する日独伊三国というモチーフの軍事絵葉書を作っていますので、彼らとしては、純粋に、同盟国としての日本をの雄姿を表現したつもりだったのでしょう。ちなみに、1940年9月以降にイタリアで生まれた男の子の名前は、ローマ・ベルリン・東京にちなんで、ロベルトというのが多かったという話も聞いたことがあります。まぁ、それを、現代のわれわれがどう感じるかということは別の次元の話ではありますが…。

 ただし、トラックバックの記事を拝読したところ、このハガキをもとに、フランスの教科書が我が国に対するネガティブな誤解をそのまま掲載しているというのは、やはり、看過できませんね。そうした印象操作に対抗するためのプロパガンダを、われわれも展開していかねばならないと思います。

 とまれ、今後ともよろしくお付き合いください。
2011-11-24 Thu 16:25 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#2085 Artistの名前
Propagandaの専門家の協力により、Artistの名前がわかりました。GINO BOCCASILEという名前です。詳しいことは、Trackbackの下の方に本日追記いたしました。ご覧いただければ嬉しいです。
2011-12-22 Thu 19:27 | URL | Bruxelles #qXcWIg3k[ 内容変更] | ∧top | under∨
・Bruxelles様

 情報ありがとうございます。小生もいつか調べようと思いつつ、ついつい後回しになっていたことだけに、Bruxellesの行動力に敬服いたしました。

 今後とも、色々とご指導・ご教示ください。
2011-12-25 Sun 09:02 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
フランスの歴史教科書
フランスの歴史教科書:クリックお願いします。 直前の記事に書いていることだが、再度ペイジを新に取上げることにした。 Blogの筆者は日本人なのだが、全体的にこの教科書を絶賛している。そういう教育を... …
2011-11-22 Tue 12:03 TEL QUEL JAPON | ∧top | under∨
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/