内藤陽介 Yosuke NAITO
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 大日本帝国の終焉:予告編(9・最終回)
2005-08-07 Sun 10:12
 今回、サマーペックス に出品した「大日本帝国の終焉」では、作品の終わりになにを持ってくるかでそうとう悩みましたが、結局、“大日本帝国”が制度的に否定され、“日本国”となった区切りとして、1946年の日本国憲法公布をラストに持ってくることにしました。

 で、そのことを表現するために展示したのが、下のマテリアルです。

憲法案内状

憲法案内状カバー

 これは、日本国憲法公布の記念式典の案内状で、受取人は憲法学者の佐々木惣一です。佐々木は、近衛文麿の恩師で、実際には採用されませんでしたが、新憲法の草案も作っています。佐々木案は、天皇の地位を国民投票によって決めるとしていた点がユニークですが、これは、国民投票をすれば、天皇制を維持するという世論が圧倒的多数を占めるということを予期したもので、GHQの“民主化”圧力を逆手にとって日本人の心情を憲法に反映させようという高等戦術といってよいでしょう。

 新憲法の施行により貴族院は廃止され、佐々木も貴族院議員としての身分を失うわけですが、その意味でも、歴史の因縁を感じさせるマテリアルといってよいかもしれません。

 さて、東京・大手町のていぱーく(逓信総合博物館)で開催中のサマーペックス は、本日が最終日です。僕は、このカバーを含め、終戦前後の日本の状況をたどった作品「大日本帝国の終焉」を展示しています。14:30からは展示の簡単な解説も行いますので、是非、お運びいただけると幸いです。
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