内藤陽介 Yosuke NAITO
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 憲法施行60年
2007-05-03 Thu 00:31
 今日(3日)は憲法記念日。しかも、今年は憲法施行から60周年ということなので、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

憲法施行カバー

 これは、1947年5月3日に発行された「日本国憲法施行」の記念切手2種を貼って、切手発行日に中国東北の哈爾浜宛に差し出されたカバー(封筒)です。ただし、当時はすでに国共内戦が激化していたため、このカバーも長春までは運ばれたものの、そこから先へ運ぶことはできず、「郵路被阻 退回原寄」との印が押されて差出人戻しとなっています。

 なお、戦後、外国郵便が再開された後、1947年7月31日までは日本から中国・朝鮮宛の郵便物は国内料金と同額であったため、このカバーの料金も1円20銭で良かったのですが、収集家同士のやり取りということから切手をセットで貼ることを優先したため、30銭分、料金が多く貼られています。

 新憲法の公布・施行は、いうまでもなく、国家にとっての最重要事ですから、これにあわせて記念切手の発行が計画されるのは当然のことといえましょう。

 もっとも、記念切手発行の具体的な計画が立案されるようになったのは、公布まであと2ヶ月弱となった1946年9月中旬のことで、記念切手発行の概要が正式に決定された時には、すでに11月3日の公布まで残り1ヶ月をきった10月10日のことでした。このため、当然のことながら、記念切手は新憲法の公布に間に合わせることはできず、翌年5月の施行にあわせて発行することが計画され、図案の懸賞公募が行なわれます。

 その結果、1等には「議事堂に鳩を配して平和の表現を主張した図案」(中尾龍・広島)、2等には「花束」(堀本正親・奈良)、「議事堂と門扉」(大越英男・埼玉)、「幼児を抱いた婦人と議事堂」(釜谷市太郎・東京)が、それぞれ選ばれました。

 本来であれば、これら入選作品のうち、1等となった中尾作品が切手に取り上げられるものと考えるのが自然ですが、審査委員会の席上、中尾作品は、画材・構図とともに当時の封緘葉書の料額印面に似ているという理由で、一部委員から、切手図案として採用することに異議が唱えられ、1等でありながら不採用という珍事が現出しました。

 このため、2等の3作品のうち、堀本作品と釜谷作品が切手図案に採用されることとなり、大越作品はポスター図案に採用ということで決着します。ただし、切手図案として採用された2作品は、いずれも、そのままでは縮写して切手の図案にするには不備な点があったため、切手の原画とするためには、専門家による修正作業が施されています。

 このうち、母子と議事堂を描く釜谷作品は、人物の描き方を修正することとして、洋画家・木下孝則に作業が依頼され、原作の女児が男児に改められました。ただし、木下は絵画部分の修正のみを担当し、文字や菊花紋章などは逓信省の加曾利鼎造が担当しています。

 一方、花束を描く堀本作品の修正作業は加曾利が担当し、原作の左右にあった柱が取り除かれたほか、原作では必ずしも種類を特定できなかった花は、実際に五月に咲く花で、憲法施行にふさわしい花言葉を持つものに置き換えられています。

 ところで、この切手の制作作業が進められていた時期は、戦後のインフレが急進していた時期で、切手発行直前の1947年4月には郵便料金が改正されるものと予想されていました。このため、本来であれば、憲法施行の記念切手も改正後の料金体系にあわせて制作されるべきだったのですが、原画の修正作業が行われていた時点では、新料金についての具体的な見通しは立っていませんでした。そこで、苦肉の策として、最悪の場合には、記念切手を補助用の額面として使用することも想定して、議事堂と母子像の額面は50銭とし、花束は1円とされました。

 結局、4月の料金改正では、封書基本料金が30銭から1円20銭に、葉書が15銭から50銭に、それぞれ値上げされたため、花束の1円は補助用として使用されることになりました。

 なお、図案を公募した際には、記念銘は「改正憲法施行記念」とすることとされていました。これは、形式的には日本国憲法が大日本帝国憲法の改正によって成立したことになっていることをふまえたものですが、実際の記念切手上では、やはり、新憲法の正式名称を掲げたほうがよいということになり、記念名も「日本国憲法施行記念」と改められています。

 なお、この切手については、拙著『濫造・濫発の時代』でも詳しくまとめていますので、是非、そちらもご覧いただけると幸いです。

 【飛鳥美人の救出まであと7日】
 5月10日、劣化の激しい高松塚古墳・西壁壁画“飛鳥美人”の取り外し作業が始まります。この壁画の発見当時の美しい姿を再現した「高松塚保存基金」の切手(1973年3月発行)と、当時の高松塚ブームならびに切手ブームについては、拙著『沖縄・高松塚の時代』をご覧ください。
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この記事のコメント
 今、小生の手元には、岩波ブックレット「憲法九条、未来をひらく」があります。巻末の「九条の会」アピールというのがあるのですが、要約すると、今「日本国憲法」は大きな危機にさらされている、それは日本がアメリカに引っ付いて「戦争をする国」にしようとしている、それを阻止するには、改めてね憲法九条を世界に輝かせ、「改憲」を阻止しなければならない……。
 憲法九条を変えてしまうと日本に軍国主義が復活し、再び暗黒の時代が訪れるという左翼主義者たちの絵空事は大部前から言い古されていて、何の新鮮味もありません。コメントを寄せた面々も、三木元首相の夫人の三木睦子、朝鮮民主主義人民共和国を「地上の楽園」といいはっていた小田実、ノーベル文学賞受賞者で中韓への謝罪補償=ユスリタカリ論者の大江健三郎、井上ひさしといった、北朝鮮シンパ、または憲法原理主義者といった香ばしい面々が顔をそろえています。彼らの主張は何かとというと、憲法九条を死守することが、平和に繋がると言い張ります。前期のアピールを取り上げて見ますと……。

「憲法衛九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条を持つこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力が出来るのです。」
 語るに落ちるというのはこういうことを言うのでしょうか?本気で平和を死守するというのなら、憲法九条を死守よりも、わが国に対する朝鮮民主主義人民共和国の暴挙の阻止を求めるべきでしょう。朝鮮民主主義人民共和国やアルカイダといった国際秩序の外側で生きている集団に憲法九条がいったいなんの役に立つというのでしょうか?仮に核ミサイルが日本にやってきたとしたら憲法九条は人民大衆を守ってはくれません。憲法九条を死守する人たちというのは、仮に武力で日本を攻め込む集団がやってきたときに、「頭が高い、控えおろう!」と憲法九条を突きつければ水戸黄門の印籠を目の当たりにした悪代官のごとく「ははあーーっ!」と日本から出て行くものと思っているのでしょうね。現実に憲法九条と平和を守りたいというのなら、どう考えても、朝鮮民主主義人民共和国ゃ中国の暴挙の阻止が課題であるはずです。それを無視する平和など耳を貸すに値しますまい。そういえばこの本のコメントを寄せた人というのは、三木睦子や、小田実といった「北朝鮮シンパ」ですし、平和主義を掲げながら、憲法改定を批判しているのに対して、朝鮮民主主義人民共和国の暴挙には完全に無視を決め込んでいます。この手の運動に関与している人たちというのは、大体は純粋に平和な日本を守りたいという考えでやっているのでしょうが、結果的には、中韓朝三国を利する効果を含んでいるように思えてなりません。

 また憲法九条を「改悪」して軍隊を持てば日本に軍国主義が復活し、民主主義が否定されるとほざいていますが、寝ぼけたことを言うのもいいかげんにしろ!といいたくなります。軍備をすれば民主主義ではないというのなら、アメリカやヨーロッパ諸国はもちろん永世中立国のスイスですら、民主主義の国ではないということになります。よほど現実を無視しない限りこんな暴論などほざけないでしょう。すでに日本は1945年の敗戦をもって軍国主義は明らかにその使命を終えたのです。日本が軍国主義を放棄たあとの現実はどのようなものだったのかはここで取り上げるまでもないでしょう。だからこそ日本がこの繁栄を捨ててまで軍国主義を復活させる必然性がどこにあるというのでしょうか?「憲法改悪」をして日本が「戦争の出来る国」にすることを望んでいる(と憲法原理主義者たちが思い込んでいる)為政者たちも、戦争に巻き込まれて死ぬかもしれない世の中よりも、汚職し放題のことが出来る戦争のない平和な世の中のほうを望むに決まっています。

 上記のように憲法九条を死守しなければ軍国主義が復活するとほざく方々には、朝鮮民主主義人民共和国=金正日政権の存在がいかに世界の平和を脅かす存在であるか、ということが全く理解できないでしょう。このような憲法原理主義者たちは朝鮮民主主義人民共和国の暴挙などには完全にシカトを決め込み、現実に平和を死守するための国防を軍国主義の復活と妄想しているわけです。朝鮮民主主義人民共和国の数々の乱暴狼藉をはじめ日本に脅威を与える諸々の集団なり、組織の存在を国家レベルの危機と判断し、それに対処することがどうして軍国主義の復活に結びつくというのでしょうか?本当に日本国内で戦争でも起きたら、憲法原理主義者たちは「われわれは憲法九条を守ることこそが、戦争を放棄し、絶対の平和に繋がると信じているのに、なぜ相手にはそのことが通じないのか?」と寝言をほざくのでしょう。ただ相手からすれば「日本国憲法九条?何それ?」と戦争を続けるでしょう。このような憲法原理主義者たちの主張は理解できなくはないですが、どうも、平和の現実を一番無視しているが故の行動にしか見えません。

 しばらくぶりに長いコメントをしたので書き上げるのに時間がかかってしまいました。

 


 

 
2007-07-09 Mon 00:17 | URL | 大津太孝 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 大津太孝様
>> この手の運動に関与している人たちというのは、大体は純粋に平和な日本を守りたいという考えでやっているのでしょうが

 「地獄への道には善意という名の絨毯が敷き詰められている」というダンテの言葉を思い出しました。 
2007-07-10 Tue 22:21 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 マンガ「嫌韓流」ですっかり世間にその名を轟かせた(左翼メディアを無視を決め込んでいますが)晋遊社が保守系の大衆啓蒙雑誌「スレッド」という雑誌を創刊しました。同誌は毎月28日に発行され、先月末に第二号が世に出ました。同誌の連載に「潜入!プロ市民集会レポート」言うマンガがあります。作画はマミヤ狂四郎という人物で、プロ市民と呼ばれる左翼系の市民運動を極秘で取材するというものです。今回取り上げるのはその第2話「ひのまる電車に乗ろう!」というものです。内容は七月初旬のある日、マミヤ氏とこの雑誌の編集部の山田氏(仮名)のもとに落語で憲法9条を学ぶという「憲法落語」なるイベントが東大がある本郷で開催されるというので、両氏が潜入取材を行いました。素性を隠すためにマミヤ氏は「憲法9条の事はよく知らないが、ヒマなので何か活動をしたいと思う派遣プログラマーの田宮(仮)」となり、山田氏は「前前からプロ市民集会に参加してみたかったが、一人だと心細い。そこに現れたのが同僚の田宮!これはチャンスとばかりに“一緒に行こう”と誘ってみた派遣プログラマーの山田(仮)」となって、プロ市民としてのキャラを設定して、本郷に向かいました。

 会場は古めかしい雑居ビルの2階で行われました。本郷一帯は古い建物が多く、明治末期に立てられた下宿宿が今なお現役だったりしています。会場入り口受付でであらかじめ設定していた仮名とデタラメ住所を記入してばれることなく潜入に成功。会場は満員御礼状態でした。

 両氏は状況を把握しやすい一番後ろの席に運良く座ることが出来ました。客層は「ひまを持て余した風のジジババばっかり」マミヤ氏が「シケてるぜ…」と思いながらふと脇の壁を見ると「あの手書きのポスターは何だ」バババーーンとそこには「知らなかったでは済まされない」というタイトルがついていて、描かれているのは、憲法9条を表す家族が、「憲法改悪」という怪物に食い殺されるというというプロ市民の集会ならではの不気味な手書きのポスターでした。「プロ市民アート恐るべし」

 そして両氏が期待していた「憲法落語」が始まりました。演じる人は趣味で落語を十条亭趣楽なる元料理人です。「えー……」と趣楽師匠。ごくっ…とつばを飲むマミヤ山田両氏。内容はというとマミヤ氏は内容がつまらないと省略。内容は山田氏の記述を引用します。

 「つ、つまらん。江戸時代を舞台にして、町中でケンカをしてはいけないという決まりごとを(9条?)を変えようとする〝アベ川のシン公〟(阿部晋三?)なる人物の横暴を収めようとする、みたいなお話なのだが、いかんせんストーリーが退屈すぎる。『こんなの落語じゃねえよ!』と叫びたい気持ちをぐっとこらえる。プロ市民の手にかかると、日本の伝統話芸も台無しだ。」
 マミヤ氏も
 「一番楽しみにしていた落語なのになんだかイマイチでであっさり終了。お笑い好きの山田は、珍しく感情的にに怒りをあらわに!どうしたもんか……と思っていると間髪いれずに次の出し物が始まった。」
 さすがにほかの客もしらけたと見えて拍手もまばらというありさまでした。しかし、この趣楽師匠、このイベントの最後にとんでもないサゲ(落語で言うオチ)を用意していたのです!

続きは次回のお楽しみ!
2007-09-12 Wed 22:05 | URL | 大津太光 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
  大津太光様
 実は、9月末発売の『スレッド』には、僕のコラムも載る予定です。良かったら、チェックしてみてください。
2007-09-14 Fri 23:23 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 さて、話の続きとなります。「十条亭趣楽}を検索してみると、この憲法落語なるもの、演目(タイトル)は「おたから」となっていて、作者は古今亭千代菊という噺家です。(しかし、検索してみると、該当する噺家が見当たらないため、古今亭菊千代という女性噺家の間違いではないかと思われます。古今亭菊千代本人は、憲法9条死守を唱えていますので)しかし、せっかくプロの噺家が作った落語なのに、ウケないどころか、山田氏からは「落語じゃねえ!」と怒りを買ってしまうし始末なわけで……。

 さて、次はドラマリーディングとなります。これは朗読劇の一種で、複数の役者が、台本を手にして、声だけで演技をするというものです。言いかえればアニメの製作において、声優の声の吹き込み作業(アテレコ)を舞台で見せるというものです。(余談ですが、声優がアテレコ作業をする際、完成した絵でアテレコをすることなど滅多にないらしく、大概はまだ色を入れていない製作途中の絵を元にして、アテレコを行っているのが現状です。製作途中の絵も、物語上の絵なのか、落書きなのか第三者には分からないものです。最悪の場合は、画面に現れた台詞を見て、アテレコをすることもあるようです。そのため、完成した作品を見ると、キャラクターの口の動きと、声優の声がズレるという現象が起きます。アニメというものは共同作業で、かつては製作のすべては国内で行っていましたが、人件費が驚くほど安いので、現在は韓国やアジア近隣諸国で、作画作業を行っています。アニメのエンディングテーマに出でくる作画スタッフにはよくあちらの国のスタッフの名や、製作会社の名が出てきます。場合によっては作画監督までが、あちらの国の人だったりしますから)タイトルは「『ひのまる電車』~『美しい国』行きの電車に乗ると~」で、右も左も分からないウブな女子大生が主人公主人公です。このドラマリーディングのシーンについては、マミヤ氏の想像でマンガで表現しています。 

 主人公の女子大生が、うっかりと、電車の車体が「日の丸」で彩られた「美しい国」行きの電車に乗ってしまいます。車掌がアナウンスで「この電車は、日本人の誇りを取り戻すために臨時増発した特別列車です。近頃の日本、日本人は、乱れに乱れています。背筋を伸ばし、姿勢を正し、ビシッとせねばなりません。というわけでご起立願います。」周りの雰囲気に流されて起立しようとする主人公に、隣に座っていた「ミイばあさん」が阻止します。

 「おやおや、まだ座っている人がいるみたいですね。みんなが立たないと『美しい国』には行けませんよ。さあ立って!」と起立を強制するアナウンス。すると頭に日の丸の鉢巻をしたタンパツ兄さんが「おい、ジジイ!なに座ってんだよくそじじい!足手まといなんだよ!」するとじじいが「立っちゃいかん!これは思想統制じゃ!!」と抵抗、ケンカとなります。釣られて主人公も立ち上がると、起立していたほかの客たちは主人公に喝采をあげます。主人公もうっとりしていると、ミイばあさんは「全く同じだよあん時(戦時中)と。人が言うことを鵜呑みにして簡単に騙され、流される…。よく言えば素直、簡単に言えばバカ。要するに単なるバカ!」やなことを言うババアですな。

 すると電車は急に速度を上げます。車掌が緊迫した声で「皆様、緊急事態発生です!武装したテロリスト集団が次の停車駅を占拠している模様であります!攻撃も辞さない構えだとか!ということで、停車はせずに全速力で一気に通過します!ホームからの攻撃に備えまして、すべての窓にブラインドを下ろします!皆様お手をお貸しください!さあ早く!」客はパニックとなり、ワーワー叫びながら慌ててブラインドを閉めます。そこにナレーション「パニック状態の列車内。一斉にブラインドを下ろす乗客たち。しかし、一箇所だけブラインドが下りていない窓がありました。そこには……」果たしてミイばあさんのとった行動とは一体?!

更なる緊迫した展開に続く!
2007-09-15 Sat 22:34 | URL | 大津太孝 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
昨日の書き込みのタイトルで、「続」と「その2」抜けていました。

主人公が乗り込んだ、「美しい国」行き電車は、次の停車駅にテロリスト出現ということで、車内はパニック状態となります。 

ここからの書き込みは台本風にします。

ナレーション:パニック状態の電車内。一斉にブラインドを下ろす乗客たち。しかし一ヶ所だけブラインドが下りていない窓がありました。そこには……座席の上で正座して、通せんぼをするように手を大の字に広げているミイばあさんの姿が…!!

 ミイばあさん、鬼気迫る表情でブラインドを閉めるのを阻止します。

マミヤ氏:何でわざわざ正座…!?

マミヤ氏はププププププププフプと笑いを堪えて、山田氏も、泣いたフリをして笑いをごまかしていました。そして物語は修羅場を迎えます。

ミイばあさん:へっ、日よけで弾がよけられんの界かい?日よけで爆弾がよけられんのかい?テロリストがいるなんてでっち上げだよーッ!!

タンパツ兄さん:ばばあ1じゃますんじゃ…

ゴンッ

ナ:ブラインドに手を伸ばしたタンパツ兄さんは、あごにミイばあさんの頭突きをくらった!


タ:ばばあ、やりやがったな!

しゃっ、コテン(タンパツ兄さん、ブラインドを閉めながらミイばあさんをどつく。しかし、慌てて閉めたため、ブラインドの片方が開いている)

ミ:口じゃ負けるもんだからついに手が出たね!

ぎゅう(タンパツ兄さん、片腕でミイばあさんの首をしめる)

タ:うっせぇ、ババア!

ミ:グェー!!

ナ:ミイばあさんはつぶれたような悲鳴をあげた(座席に横たわる)

ア:まもなく駅にさしかかります

ミ:(むくっと起き上がりながら主人公に問い掛ける)ほらっしっかり外を見て!

マミヤ氏:し、死んでねぇっ……。ミイばあさんマジ最強!!
 
ミ:(主人公に)見るんだよ、ちゃんとしつかり自分の目で見るんだよ…

主人公:あっ!?いつもどおりのホーム…テロリストなんて……いないわ!

ホームにはテロリストではなく、同じ姿顔をしたサラリーマンがいるだけでした。

主:おばさん……

ミ:しっかり見てればウソが分かる

ア:ただいま無事に通過しました!攻撃もかわすことができました!

車内からは「わあっ…」「やったーー」と歓声が上がります。

主:ウソばっかり!

ミ:この電車はもう危険よ。次の駅で降りましょう。

主人公とミイばあさんは電車を降りようとしますが、ぷしゅうと開いたドアからはドドドドと客が押し寄せてきます。

主:わあっ!降ります!降りますよ!降ろしてくだ………

ミ:うへぇ~~!!

ナ:降りられるうちに降りないと。もう二度と降りられなくなる。美しい国行きの電車……。  -完ー

このドラマリーディンク、一部始終ミイばあさんが、縦横無尽に大活躍をして、完全にミイばあさんの独壇場となっていて、主人この女子大生は今一つ存在感が薄くなっています。「横を見ると山田はいまだミイばあさんを引きずっており、プルプルと小刻みに震えている」とマミヤ氏。「ミイばあさんが正座で抵抗する場面では思わず笑いをこらえるのに一苦労」と山田氏。ふとマミヤ氏がほかの観客を見ていると、本当に感動して、ボロボロ号泣している人もいたのです。「そんなばかな!」とマミヤ氏仰天。

しかし、このイベントの笑いどころはまだまだこんなものではなかったのです!このあとさらに笑撃的な展開が待ち受けていたのです!

この次の展開は本当に……。  つづく




2007-09-17 Mon 00:57 | URL | 大津太孝 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 昨日のサブジェクトの「憲法9条」の文字が間違っていました。  

 その場がしらけた「憲法落語」、そしてミイばあさんが大活躍をするわけの分からないドラマリーディングが終わり、いよいよ最後のプログラムとなる「ピアノの弾き語り」が間髪いれずに始まりました。壇上に現れたのは白髪頭に立派なヒゲ小蓄えた恰幅のいいおじさんです。

てれっとした表情で「…え~、ま、とりあえずきいてくださいな」とポロローーンと弾き始めます。

「(うっとりした表情で)暴動がぁ~♪起きる前に~滅びよ滅びよ滅びよこんな町~♪(力をこめて)滅びよ滅びよ滅びよ滅びよ♪……こんな町…♪」ジャンジャンジャンジャーン

 な、なんだこりゃーーー!! うぷぷぷ……最初同誌を書店で立ち読みをしたとき、ゲラゲラ笑いそうになりました。しかしここは書店。公衆の面前で大声で笑うわけには生きません。あまりのおかしさに同誌を購入。ぎゃはははは!!と人気のない場所で大爆笑。

 山田氏も「なんだその歌詞!?なんだその連呼!?不意を疲れたわれわれは心の中で大爆笑。まさか最後の最後にこんなサプライズが待ち受けていようとは……。われわれが必死で笑いこらえているのも知らず、彼はなおも朗々と歌いつづける」

 マミヤ氏も「とどめとばかりに不意をつかれて、笑いをこらえるのに精一杯の山田。がんばれ山田。耐えろ山田!だけど俺も相当苦しい!」

 読んでるこっちも負けず劣らず相当苦しい!一体何なんでしょう?プロ市民集会というのは……。

「……じゃ、次は『スパイの歌』を…」

「(またもうっとりした表情で)北の国からスパイが来ると、南の国では大騒ぎぃ~♪スパイはコワい、つかまえろ~♪(目をカットと見開き鬼気迫る表情で)今度となりに越してきた~、あの人少し変わってるぅ♪あの人スパイじゃないかしら、そこで警察に電話する~…、電話したアンタがスパ~イィ~ッ!!」ジャーーン

あまりにもおかしくて、おかしくて、なんていうかもう訳がわかんねぇ……。ほんとに爆笑ものですよこれは……。

労働者の最悪の敵は~、仲間にまぎれてる~♪革命も忘れて~、ファシズムの手先になる~♪」

次が「住所とギョウザ」の歌となるわけで……。

「(てれた表情で)大森区馬込町四ノ三十、大森区馬込町四ノ三十。ほそい目で~はずかしそうに笑うから~、おれはリイ君が好きだった♪(涙を流しながら)そしたらみんなが走ってきて、綿あめのように集まって~、飛行機みたいにみんなで叫んだ……♪くさい…くさい……朝鮮くさい!!」ジャンカジャンカ

 もう勘弁してくれ~~!もうこれ、本当に笑いながら書き込みをしているんです。読んでいる小生の方がもいながら読んでいるのですから、現場で笑いに耐えていたマミヤ山田両氏の苦労には敬意を表したいと思います。

 そしていよいよ、このイベントも終わりとなりまして……。  つづく
2007-09-17 Mon 09:20 | URL | 大津太孝 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 大津太孝様

 コメントありがとうございます。「住所とギョウザ」は岩田宏という詩人の作品で、次のような詩です。

 「住所とギョウザ」  岩田宏
  大森区馬込町東4の30
  大森区馬込町東4の30
  二度でも三度でも
  腕章はめたおとなに答えた
  迷子のおれ
  ちっちゃなつぶ
  夕日が消えるすこし前に
  坂の下からななめに
  リイ君がのぼってきた
  おれは上から降りて行った
  ほそい目で はずかしそうに笑うから
  おれはリイ君が好きだった
  リイ君はおれが好きだったか
  夕日が消えたたそがれのなかで
  おれたちは風や帆前船や
  雪の降らない南洋のはなしした
  そしたらみんなが走ってきて
  綿飴のように集まって
  飛行機みたいにみんな叫んだ
  くさい くさい 朝鮮 くさい
  おれすぐリイ君から離れて
  口ぱくぱくさせて叫ぶふりした
  くさい くさい 朝鮮 くさい
  今それを思い出すたびに
  おれは一皿五十円の
  よなかのギョウザ屋に駈けこんで
  なるたけいっぱいニンニク詰めてもらって
  たべちまうんだ   
  二皿でも三皿でも
  二皿でも三皿でも!

 しかし、これに曲をつけるとはねぇ・・・
2007-09-21 Fri 00:15 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 JAPEXの出品に追われて、書き込みが大分間があいてしまいましたが、今回の書き込みでラストとします。

 「住所とギョウザ」の詩はについては、小生もほかのサイトで目を通してみました。要するにこの詩は、日本人による在日コリアンの蔑視問題を訴える詩だったわけですね。ある牧師さんは、この詩を涙なくしては語れないとおっしゃっていました。確かにわれわれ日本人は朝鮮民族に対して、蔑視感があるのは紛れもない事実です。そのような差別問題を取り扱った岩田氏の訴え=詩もプロ市民の手にかかれば、前述の落語同様なし崩し=物笑いの種になってしまうのでしょうか?何しろ潜入取材をしていたマミヤ氏と山田氏は笑いを必死で堪えていましたから。所でこの爆笑ピアノの弾き語りで、ほかの客の反応はどうだったのでしょうか?マミヤ氏も山田氏も笑いを堪えるのに必死でだったのか、全く触れてはいませんが……。

 いよいよこの集会茂クライマックスの主催者からのシメの言葉となります。
「本日は有難う御座いました。皆様のご協力もあり、最近ではようやく世間でも…ヒノキミ問題(日の丸 君が代問題)が浸透しつつありましてぇ…」と勝手に省略するありさまです。所で、左派系の方々は、何かにつけいて、「日の丸」「君が代」さらには「天皇」までも目の敵にしているわけですが、もし彼らがこの日本を掌握したら、それでこのような問題は解決すると思っているのでしょうか?小生には、今度は彼らが自分たちの価値観で作り上げた、国旗なり国歌を(帝国主義時代の日本以上に)人民に徹底的に強制し、さらに「天皇」を排除した暁には、スターリンのような絶対的な支配者を作り上げて、逆らうものは存在させないといった恐怖支配を行うことになるだけだとしか思えないんですけど。彼らの価値観から来るこの日本にふさわしい国旗なり国歌というものがどんなものか、その草案を見てみたいものです。

 いよいよこのプロ市民集会も最後となり、出演者全員が自己紹介と感想を述べます。そこに現れたのが、前述の十条亭趣楽師匠……。
「え~、定年を迎えた落語家の十条亭趣楽でございます。3ヵ月前まで料理人でして…、料理人時代には、言うこときかない弟子はフライパンでブン殴ってましたあれっ?」周囲はしーーーーーん。
 
 いけませんねぇ、趣楽師匠。暴力の否定が憲法9条の信条なのですから、それをなし崩しにする発言をしちゃあ……。趣楽師匠に付いては個人的には、この部分が笑い所でした。最後にマミヤ氏のこの記述を引用して今回の書き込みのシメといたします。
 
「師匠最後の最後で、全てをぶちこわしにする超好戦的な問題発言!おあとがよろしいようで。」

ー完ー
2007-10-17 Wed 00:56 | URL | 大津太孝 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 大津太孝様
 そういえば、『スレッド』は3号で休刊になってしまいましたね。左巻きの連中から“カストリ雑誌”と揶揄されていたのが洒落にならなくなってしまった・・・。
2007-10-22 Mon 13:57 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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