内藤陽介 Yosuke NAITO
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 フランスの初代大統領
2007-05-08 Tue 00:41
 フランスの大統領選挙はサルコジ前内相の勝利で終わりました。というわけで、今日はフランス大統領がらみということで、こんなモノを持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)

ナポレオン3世カバー

 これは、幕末の1867年11月、横浜から差し出されたカバーで、皇帝ナポレオン3世の切手80サンチームと40サンチーム、計1フラン20サンチーム相当が貼られています。

 ナポレオン3世ことシャルル・ルイ・ナポレオン・ボナパルトは、周知の通り、ナポレオン・ボナパルトの甥で、第2共和政下の1848年12月、対抗馬のカヴェニャック将軍に圧勝してフランス共和国の初代大統領に当選しています。その後、大統領として権力を蓄えた後、1851年12月2日にクーデタを起こし、翌1852年には国民投票を経て帝政を開始してナポレオン3世となりました。今回のカバーに貼られている切手は、帝政時代に発行されたものです。ホントは大統領時代の“REPUB FRANC”と表示されたものを持ってこれれば良かったのですが、まぁ、勘弁してください。

 さて、このカバーは、1867年11月、幕末の横浜からスイス北西部のヌーシャテル宛に差し出されたもの。フランス船ファーズ号で運ばれており、菱形に錨の入った印と、1867年11月15日の船内印(八角形でYOKOHAMAの表示がある)が押されています。差出人のシボーヌはスイス出身の絹商人で、このカバー同様、夫人宛のカバーが相当数残されています。

 このカバーは、2004年の<JAPEX>で、日本とスイスの国交140周年を記念してのスイス特集をやった際、“幕末の日本からスイス宛のカ郵便物”という触れ込みで、にぎやかしに展示したものですが、それ以来、なかなか表に出す機会がありませんでしたので、今日は虫干しを兼ねて、ご紹介してみました。

 【飛鳥美人の救出まであと2日】
 5月10日、劣化の激しい高松塚古墳・西壁壁画“飛鳥美人”の取り外し作業が始まります。この壁画の発見当時の美しい姿を再現した「高松塚保存基金」の切手(1973年3月発行)と、当時の高松塚ブームならびに切手ブームについては、拙著『沖縄・高松塚の時代』をご覧ください。
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この記事のコメント
#618
何と素晴らしいアイテム!1867年というと、ナポレオン3世がプロイセンに敗れて退位する3年前。横浜から差し出された、という点に歴史を感じます。こういうものを手にして授業をしたいものです。素晴らしいものを見せていただきました。
2007-05-08 Tue 22:12 | URL | zep #J7S1TTU6[ 内容変更] | ∧top | under∨
#619 同感です
フランス郵便による幕末期カバーですので、幕府を支援した当時のフランスの動きに思いをはせる1枚だと思います。
2007-05-09 Wed 18:13 | URL | muraki #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 皆様、コメントありがとうございます。

・zep様
 今回のカバーは、横浜に寄港した船の郵便局が取り扱ったものなのですが、本音をいうと、フランスが横浜においていた郵便局から差し出されたもの(5118の消印が押されているもの)がほしいところです。いずれ、入手できたら、ご紹介したいと思いますが、さて、いつのことになるやら…。

・muraki様
 以前の記事(http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-694.html)でご紹介したカバーと並べてみると、幕末の日本をめぐる英仏のからみが少しは見えてくるようにもおもうのですが、いかがでしょう。
2007-05-10 Thu 22:57 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#1467 管理人のみ閲覧できます
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2009-06-05 Fri 23:11 | | #[ 内容変更] | ∧top | under∨
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