内藤陽介 Yosuke NAITO
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 国民投票
2007-05-14 Mon 00:37
 今日(14日)の午前中にも憲法改正手続きを定める国民投票法が参議院で可決・成立するのだそうです。

 というわけで、“国民投票”がらみということで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

南ベトナム国民投票

 これは、1955年、当時の南ベトナムで行なわれた国民投票の際の郵便用の投票用紙です。

 第2次大戦後、ベトナムの独立をめぐって戦われた第1次インドシナ戦争は、1954年7月21日にジュネーブ協定が調印され、ベトナムは共産主義国家の北ベトナムと、親西側陣営の南ベトナムにベトナムを一時的に分割されます。ジュネーブ協定では、1956年7月に自由選挙を行い、南北統一の中央政府を樹立することを定めていましたが、この協定に調印したのはフランスと北ベトナムのみで、統一選挙を行なえば勝ち目がないと考えていたアメリカと南ベトナムは調印を拒否します。

 その後、南ベトナムの国家元首であるバオ・ダイは、首相にゴ・ディン・ジエムを任命しましたが、アメリカの支援を受けたゴ・ジン・ジェムは、1955年に国民投票を行なってバオ・ダイを免職し、ベトナム共和国の設立して自らが初代大統領に就任してしまいます。以後、これに反対して南ベトナム政府の打倒を目標とする南ベトナム解放戦線(ベトコン)によるゲリラ活動が活発化し、南ベトナムの内戦から第2次インドシナ戦争が導かれていくのです。

 さて、今回ご紹介しているのは、その1955年の国民投票のときのもので、投票部分を折りたたんで料金無料でゴ・ジン・ジェム宛に送ることが出来るようになっています。裏面には、投票にかける3項目について、それぞれ、Yes-Noを選べるようになっています。ただし、このマテリアルに関しては、実際には投票に用いられていません。まぁ、実際に使われたものが市場に出回ったら、それはそれで大変なことなので、いたし方のないことではあるのですが…。

 なお、この時期の南ベトナムの切手や郵便については、拙著『反米の世界史』でもいろいろとご紹介していますので、もしよろしかったら、ご一読いただけると幸いです。
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この記事のコメント
#635 面白いマテリアル
ですね。
 パオ・ダイが、なぜ政権を追い出されたかのか知らなかったので、非常に興味深くみました。すごくシンプルな投票用紙で、こんなのでよいのかなと逆に心配になりましたが。
2007-05-14 Mon 19:39 | URL | muraki #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 muraki様

 まぁ、国民投票ってのは、基本的にYES/NOを問うだけですからねぇ。それはともかく、裏面もスキャンしてお見せしておけばよかったですかね。
2007-05-16 Wed 01:55 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#862
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2007-07-30 Mon 21:31 | URL | #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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