内藤陽介 Yosuke NAITO
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 日本から国王陛下宛
2007-12-06 Thu 10:25
 昨日(5日)はタイのラーマ9世国王陛下(一般にプミポン国王と呼ばれている方です)80歳のお誕生日の日で、都内のホテルで行われたお祝いの会には僕もご招待を受けて参加してきました。(画像はクリックで拡大されます)

 招待状

 というわけで、1日おくれですが、国王陛下がらみのモノということで、今日はこんな1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

日本からタイ国王宛

 これは、1985年8月、日本からプミポン国王宛に差し出された葉書です。内容は、不敬罪で逮捕されたタイ人の釈放を求める嘆願書で、当時、アムネスティの呼びかけで同種のものが世界各国から差し出されています。タイでは、現在でも王室に対する不敬罪が残っており、今年3月には、陛下のご真影に落書きをしたバカなスイス人観光客が逮捕され、陛下の恩赦で釈放されて国外退去処分になるというニュースがあったことは記憶に新しいところです。

 この葉書が差し出された1985年のタイは軍事政権下にありましたので、政権批判を展開した人物が“不敬罪”で逮捕されることもあったようで、アムネスティもそのことを問題視したのでしょう。

 この葉書では、宛先の住所は、エメラルド寺院(ワット・プラケオ)のある“王宮”宛になっていますが、この“王宮”は、現在では、儀式などでは使われるものの、実際に陛下が住んでおられるわけではありません。このことは、“王宮”が連日観光客でにぎわっており、王宮前広場では深夜に及ぶロックコンサートもしばしば行われていることを考えると、容易に想像つくことと思われます。

 それでは、陛下の実際の住居兼オフィスはどこにあるのかというと、チャオプラヤー川沿いの“王宮”から3キロほど北東にあるドゥシット地区のチットラダー宮殿(1913年建設)です。この葉書もそちらへ転送されたらしく、ラーチャダムヌーン局(ラーチャダムヌーン通りは、“王宮”とドゥシット地区を結ぶバンコクのメインストリート)の消印が押されています。嘆願書を送るのなら、きちんと調べてから送ればいいのに、とついつい思ってしまいます。

 さて、先月刊行の拙著『タイ三都周郵記』では、バンコク市内のさまざまなスポットを切手や絵葉書を用いてご紹介していますが、チャオプラヤー川沿いの“王宮”から、実際に陛下がお住まいのドゥシット地区までの間の見所もいろいろとご紹介しています。年末年始のバンコク旅行をお考えの方は、ぜひ、旅行のお供にご利用いただけると幸いです。
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