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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ブラジル切手展・補遺
2008-11-03 Mon 07:32
 はやいもので、<JAPEX>も今日が最終日。おとといきのうと満洲・東北切手展、戦後日本切手展にからめた記事を書きましたので、きょうは、もう一つの特別展示、ブラジル切手展にちなんで、こんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 ブラジル移民のカバー
 ブラジル移民のカバー(裏)


 これは、日系ブラジル移民が日本宛に差し出したカバーです。消印の日付がよく読めないのですが、裏面(下の画像)には差出人による“1934.6.2.”との書き込みと、受取人による“昭和9年7月18日届ク”との書き込みがあります。差出人の住所表示は、ブラジル・サンパウロ州ノロエステ線リンス駅タラマ耕地となっていて、地番が全く書かれていません。広大な農場に住み込みで働いていたということなのでしょうか。

 また、カバーの表面にはあらかじめ、YOKOHAMA JAPAOとの表示や日本語での住所表示を行うための県名や郡名の記載欄が印刷されており、この種の封筒がブラジル日系移民向けに大量に作られていた様子がうかがえます。なお、貼られている切手は、1920年に発行の100レイスならびに300レイス切手で、これ自体はありふれた切手です。

 今回のブラジル切手展では、渡辺勝正さん・正田幸弘さん・村岡安廣さんのご協力で、“牛の目”をはじめ、初期の名品がずらっと並びましたが、移民100年を記念しての日伯友好年のイベントとしては、日本とブラジルを往来したカバーのコレクションも展示すべきだったかな、とすこし反省しています。というわけで、遅ればせながら、こんなカバーをご紹介してみたという次第です。


 イベントのご案内

 いよいよ本日最終日! 全国切手展<JAPEX>

 ことしも、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館と目白の切手の博物館の2ヶ所で開催します。今年の目玉は、何といっても“満洲・東北切手展”ですが、トーク関係での僕の出番は、以下のとおりです。

 11月3日(月・祝)
  11:00 “戦後日本切手展”ギャラリー・トーク(目白会場)

 トークそのものの参加費は無料ですが、<JAPEX>への入場料として、両会場共通・3日間有効のチケット(500円)が必要となります。あしからずご了承ください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。

 *昨日開催の“戦後日本切手展”ギャラリー・トークおよび中公新書ラクレ presents 『大統領になりそこなった男たち』刊行記念トークは、盛況のうち、無事に終了いたしました。ご参加いただきました皆様には、あらためてお礼申し上げます。


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 出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。好評発売中!

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